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院長紹介

篠崎 大輔
WHO基準のカイロプラクティック教育を修了し、脳・心・体の神経信号を専門に臨床を行っています。
「どこへ行っても治らない」とお悩みの方が、再び動けるようになる瞬間を多く見てきました。
諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
- 資格: WHO基準カイロプラクター(B.C.Sc保持)/ アクティベータメソッド・インストラクター/ PCRT・インストラクター
- 臨床経験: 14年以上
腰痛の原因は「姿勢」ではない?—間違った常識と本当に効果的な対策
あなたの腰痛は本当に「姿勢」が原因でしょうか
「猫背だから腰痛がひどいのかも」
「姿勢を正せば治ると言われたのに改善しない」
「良い姿勢を意識するほど痛みが増す」
——こうした悩みは珍しくありません。
多くの人が「姿勢の悪さが腰痛の主因」だと考えがちですが、これは必ずしも正しくありません。
本記事では、姿勢と腰痛の本当の関係と、再発予防まで見据えた改善アプローチをわかりやすく解説します。
【1】「姿勢が悪い=腰痛の原因」は成り立つのか
一般に語られる「悪い姿勢が腰痛を起こす」という単純な因果は、研究では一貫して支持されていません。猫背や反り腰といった見た目の違いは、痛みの有無を必ずしも説明しません。
腰痛の有無と姿勢に決定的な差は見つかりにくい
痛みがない人にも猫背の人はおり、見本のように整った姿勢でも腰痛がある人はいます。
つまり、「姿勢だけ」で腰痛を語るのは不十分だと言えます。
- 痛みがないのに猫背の人は多い
- 整った姿勢でも腰痛を抱える人はいる
- 高度な身体コントロールが必要なダンサーにも腰痛は起こりうる
「正しい姿勢」を過度に意識すると逆効果になることがある
常に胸を張る・力を入れて姿勢を固定するなどの努力は、筋緊張の増加や同一姿勢の持続を招き、かえって負担を大きくします。長時間の座位や立位は、どれほど「正しい」とされる姿勢でも負荷が蓄積します。
そもそも「唯一の正しい姿勢」は存在するのかという問いも大切です。背骨は本来しなやかなカーブを持ち、体の形は人それぞれ異なり、完全な左右対称は人間の身体にとって自然ではありません。
【2】腰痛の本当の原因—姿勢以外に着目すべきポイント
腰痛の発生・長期化には、神経系の調整不全(誤作動)、脳による痛みの学習・記憶、ストレスなどの心理社会的要因といった、複数の要素の相互作用が関わります。
① 神経系の「誤作動」
脳—神経—筋肉—関節の協調が乱れると、必要以上の筋緊張や動作の非効率が生じ、痛みが持続しやすくなります。姿勢の見直しだけでは、この誤作動が解消されないことがあります。
② 脳に形成される「痛みの学習」
痛みの体験が繰り返されると、脳が「腰痛パターン」を記憶し、刺激が弱くても痛みを感じやすくなることがあります(痛みの感受性の変化)。
③ ストレスや感情の影響
不安・緊張・怒りなどの心理的負荷は、自律神経や筋緊張に影響し、痛みを増幅させることがあります。仕事の繁忙期や睡眠不足と痛みの増悪がリンクする人も少なくありません。
【3】姿勢矯正よりも効果が期待できる腰痛対策
腰痛の改善・再発予防には、脳・神経の誤作動を整えるアプローチと、日常動作の最適化、ストレスマネジメントを組み合わせることが現実的で効果的です。
当院のアプローチ(例)
- 神経・筋・関節の機能バランス調整:過剰な筋緊張と動作の非効率を是正
- 神経系の再学習:誤作動のリセットと適切な動きの再獲得
- ストレス関連の痛みケア:睡眠・呼吸・負荷量の調整を含む指導
- 「姿勢」以外からの原因分析:仕事・家事・運動習慣まで含めた総合評価
【まとめ】姿勢よりも「からだの機能」を整えることが改善への近道
・姿勢と腰痛の単純な因果は限定的
・神経系の誤作動・痛みの学習・ストレスが痛みの持続要因
・固定的な「正しい姿勢」より、動きやすい体づくりと負荷管理が重要
「姿勢を直す努力」を続けても変化が乏しいなら、痛みの仕組みに沿った改善戦略へ切り替える価値があります。
- 腰痛の原因と治療方針の全体像を知りたい方は
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姿勢に関するよくある質問
Q1. 猫背は必ず腰痛の原因になりますか?
A. 猫背そのものが腰痛を必ず引き起こすわけではありません。猫背でも痛みがない人は多く、見た目の姿勢だけで腰痛の有無を説明することはできません。日常の負荷や体の使い方、神経・筋肉の働きなど複数要因をあわせて評価することが重要です。
Q2. 「正しい姿勢」を意識すれば腰痛は改善しますか?
A. 胸を張り続ける・固めるなどの過度な意識は筋緊張を高め、かえって痛みが悪化することがあります。力みのない自然な動きと、こまめな体位変換・軽い運動を組み合わせるほうが現実的です。
Q3. 長時間座ると腰が痛いのは姿勢が悪いからですか?
A. 必ずしも「悪い姿勢」のせいとは限りません。同じ姿勢を長時間続けること自体が負担になります。30〜60分ごとに立ち上がる、座面の高さやモニター位置を調整する、足を組み替えるなど、負荷を分散させましょう。
Q4. 姿勢矯正ベルトやサポーターは使ったほうが良いですか?
A. 一時的なサポートや痛みの強い時期には役立つことがありますが、長期の常用は筋肉・神経の働きを弱める可能性があります。使用する場合は期間と目的を明確にし、並行して体の機能を高めるエクササイズや施術を行うのがおすすめです。
Q5. 良い姿勢を保つために常に力を入れるべきですか?
A. 常時力を入れる必要はありません。背骨の自然なカーブとリラックスした呼吸を保ち、必要に応じて安定させる「オン・オフ」の切り替えが理想です。硬く保つより、動ける体づくりと適切な負荷管理が腰痛予防に有効です。
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免責事項
当院は医療行為・マッサージ行為・慰安行為は行いません。カイロプラクティックおよび心身条件反射療法(PCRT)を用い、神経機能の調整を通じて自然治癒力が発揮される環境づくりを目的としています。症状・疾患名の診断や投薬、外科的治療は医療機関にてご相談ください。既往歴・治療中のご病気がある場合は、事前にお知らせください。


























