監修:WHO国際基準カイロプラクター 篠崎大輔
Bachelor of Chiropractic Science(B.C.Sc.)
カイロプラクティック理学士
Contents
慢性症状にはPCRT
慢性症状、どこへ行っても治らない、病院で原因不明、病院の治療で治りが悪い。
こんな悩みの人におすすめするのがPCRT(心身条件反射療法)です。
薬や手術に頼りたくない人にも好まれている施術です。
心身条件反射療法とは
心身条件反射療法は、
「心身相関と生体エネルギーブロック(EB)に焦点をあて、その関連学習記憶パターンによる誤作動記憶を調整する療法」
簡単に言い換えると
『脳が無意識に学習した誤作動記憶を健全な記憶に書き換える施術』です。
Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy の頭文字から「PCRT(ピーシーアールティー)」と略します。
または「ニューロパターンセラピー」とも呼ばれています。
自然の原理に基づく本質的療法
PCRTでは、外界と自分との関係性に注目します。
私たちは、無意識レベルで外界の情報を入力し、脳で処理し、身体を機能させています。
外界との関係性が適応していれば不調は起こりにくいです。
しかし、適応できていないと不調が起こります。
外界からの情報を変えることは難しいですが、自分を外界に適応できる身体にすることはできます。
つまり、心と身体が機能的に働いて健全な状態でいることを目指します。
PCRTが効果的な理由
PCRTは「無意識レベルの心のストレス信号」を見ていくことができます。そして、誤作動記憶を健全な記憶に切り替えることができるから効果的なのです。
慢性症状は、脳(心)と身体が症状につながる誤作動パターンを記憶してしまったことが原因です。
西洋医学で原因不明な症状を治せないのは、心を置き去りにしているからです。
「ストレスが原因ですね」とはよく聞きますが、ストレスを治療してくれる病院はありません。
PCRTは、ストレス治療ができます。
詳しく説明します。
外界からの情報、または、自分の心の内からの情報は、脳で処理されます。
脳が誤作動処理をすると、ストレス信号が心と身体に出力されます。
すると、心と身体のエネルギーバランスは崩れ、身体機能が低下、機能障害が起こります。
その結果、症状を呈することになります。
このパターンを脳が記憶してしまうと、いつも心と身体は症状を呈する状態になってしまいます。
「無意識のストレス信号」を検査し、治療すれば慢性症状も難治性症状も改善していきます。
健全な信号は、適応力、治癒力を高めてくれるから症状は改善するのです。
魔法の治療ではなく、人間の持つ力を当たり前に発揮させてあげるから身体が変化するのです。
無意識の自分を知る
何度も言いますが、外界からの信号はコントロールしにくいです。
天気を原因にしたり、年齢を原因にしたり、他人を原因にしたりしていては、身体は良い方向へは向かいません。
無意識の自分がどのように処理しているのか「無意識のストレス信号」を認識するのです。
慢性頭痛で解説
慢性頭痛を例にして詳しく解説します。
症状は、平日の朝、仕事で疲れてくる夕方、帰宅後の夜と1日を通して頻繁にある。
薬を飲めば治まるが効果が切れればまた頭痛は出る。
もう10年以上こんな生活を送っている。
医者からはストレスが原因だろうからストレスを溜めないようにと言われている。
PCRTでは、頭痛になるパターンを紐解きます。
後述しますが身体に聞く検査を用いて紐解きます。
すると、以下のことがわかりました。
・仕事でのノルマに対する義務感(明日までに○○個終わらせなければならない)
・仕事での自立心(自分で何でも抱えて頑張り、他人に頼れない)
・仕事での虚栄心(勤務歴10年なので能力があるように振る舞い、できない人と思われてはならない)
・家事への復讐心(家事を旦那がやってくれない。旦那も手伝うべきというルールが怒りの原因になっている)
・旦那との競争心(自分も仕事をして稼いでいる。旦那に負けていない)
これらを意識的に考えることはありません。
しかし、無意識レベルで頭痛のスイッチになってしまっていたのです。
これらがストレス信号となり頭痛と関係していたと「認識する」ことで、頭痛が治っていきます。
認知刺激は脳を変化させる
脳には、可塑性(かそせい)があります。
「認識する」ことで、新たな神経の信号を出し始め、新たな神経回路を作ることができるのです。
認知が自分を変化させる例としては「お化け屋敷」がわかりやすいです。
初めてのお化け屋敷に入ります。
1回目は、何が起こるのかわからず恐怖を感じます。
続けて2回目を入ります。1回目にどんなお化け屋敷か認識しているので恐怖心が減ります。
続けて3回目を入ります。3回目はもう恐怖心すら起こりません。
このように人は、繰り返し認識することで信号を変化させることができます。
頭痛に関係した無意識の自分を「認識する」と頭痛が治っていきます。
慢性症状の原因を認識すると慢性症状は変化していきます。
身体に聞く検査
無意識領域を検査するので、無意識に働く身体を検査道具として使い、身体に聞いていきます。
確らしさを高めるために幾つかの検査を組み合わせて判断します。
PRT検査
1、レッグテスト:足が揃うかズレるかで反応を検査
2、マッスルテスト:力が入るか弱化するかで反応を検査
3、フィンガーテスト:指に力が入るかどうかで反応を検査
動画で確認
引用:心身条件反射療法研究会
無意識のストレス信号をあなた自身の身体に聞いていきます。
「身体に聞く検査」と呼んでいます。
これらの検査を、チャートと質問を用いながら実施し、心のサインを見つけていきます。
調整法
「認知刺激 + 振動刺激 ➡︎ 新たな情報」
検査でわかったストレス信号を認識しながら振動刺激を加えて、健全な信号へと切り替えていきます。
ホームエクササイズ
帰宅後も繰り返し健全な情報を脳へ入力し再学習させるための方法を指導致します。
PCRTで改善した実際の症例
準備中
・プロ野球選手の投球イップス
・群発性頭痛
・動悸
・頭のふわふわ感
・耳鳴り etc
マスター認定
当院の施術者は、ライフコンパスアカデミー(LCA)主催の心身条件反射療法マスター認定者です。
セミナー風景
PCRTセミナーは、年5回行われており、現在、私はインストラクターを務めさせて頂き、知識、技術の向上を心がけています。