最終更新日:2025/11/27
テニスのフォアハンドイップスとは?
「練習では普通に打てるのに、試合になるとフォアハンドだけがおかしくなる」
「打点がわからなくなり、腕が勝手に止まってしまう」
「フォームを意識すればするほど、体が固まってしまう」
もし、こうした状態が続いているなら、それは単なるフォームの問題ではなく
テニスのフォアハンドイップスかもしれません。
テニスのフォアハンドが突然打てなくなる、腕が固まって振り抜けない、ボールの打点がわからなくなる――。
このような「理由のわからない動作の崩れ」がフォアハンドイップスです。
一般的にはフォームや筋力の問題と思われがちですが、実際には
無意識の心と体の信号の混線が原因となり、脳が誤作動記憶として固定してしまうこと
が本質的な原因です。
そのため、技術練習だけをいくら繰り返しても根本的な改善にはつながりません。
院長紹介

篠崎 大輔
WHO基準のカイロプラクティック教育を修了し、脳・心・体の神経信号を専門に臨床を行っています。
「どこへ行っても治らない」とお悩みの方が、再び動けるようになる瞬間を多く見てきました。
諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
- 資格: WHO基準カイロプラクター(B.C.Sc保持)/ アクティベータメソッド・インストラクター/ PCRT・インストラクター
- 臨床経験: 14年以上
イップス全体の仕組みや、他の競技のイップスについて詳しく知りたい方は、
イップス克服完全ガイド もあわせてご覧ください。
フォアハンドイップスの具体的な症状
フォアハンドイップスでは、次のような症状がよく見られます。
- 腕が急に固まり、最後まで振り抜けない
- テイクバックが上がらない、あるいは勝手に途中で止まる
- 打点がわからなくなり、タイミングが合わない
- 「飛びすぎる/ネットにかかる」といったミスが無意識に続いてしまう
- 練習では打てるのに、試合や特定の場面になると急に崩れる
- 「またミスするのでは?」という予期不安が強くなり、体がますます動かなくなる
特徴的なのは、
フォームを意識すればするほど体が固まり、思い通りに振れなくなっていく
ことです。
フォアハンドイップスの原因とメカニズム
フォアハンドイップスの本質は、技術不足ではなく 「脳の誤作動記憶」 です。
よくある誤解
- 「フォームがおかしくなったからイップスになった」
- 「筋力が足りないから、スイングが不安定になっている」
- 「もっと練習すればそのうち慣れるはず」
こうした考え方は、イップスの本質からはズレています。
実際には、フォームや筋力だけを整えてもイップスが解消しないケースがほとんどです。
本当の原因は「心と体の信号の混線」
フォアハンドイップスには、次のような要素が絡み合っています。
- 無意識レベルで蓄積した心理ストレス
- 神経系の信号処理の誤作動
- 過去の失敗場面の強い記憶(条件反射)
- 「〜しなければならない」「ミスしてはならない」といったべき思考
- 他人の視線、評価、勝敗へのプレッシャー
- コート状況(ゲームカウント、相手、コート面)など、特定の条件下での緊張
- 自律神経の乱れによる過緊張状態
これらが無意識下で混線し、動作の誤作動が起こります。
その結果、腕や手首が思うように動かず固まるフォアハンドイップスが起こります。
フォアハンドイップスと「心の混線」
多くの方は「テニスの問題だから、原因もテニスの中にある」と考えがちですが、実際には
テニス以外の領域のストレスが引き金
となっていることが少なくありません。
たとえば、次のようなテーマが背景に隠れていることがあります。
- 職場や家庭での人間関係のストレス
- 過去に否定された経験や失敗体験
- 完璧主義や「失敗してはいけない」という強い信念
- 自尊心が揺らいでいる状態(自分を責めやすい、評価に敏感など)
- 強い競争心や焦り、承認欲求
こうした「心の反応」が、フォアハンドの動作と結びついて脳内に記憶されると、
ボールを打つ場面そのものがストレスのスイッチになってしまいます。
これが、当院が説明している「心と体の信号の混線」です。
テニスのフォアハンドイップスはこうして改善します(当院の検査と施術)
バースデーカイロプラクティックでは、イップスの根本改善のために
心身条件反射療法(PCRT) と
アクティベータメソッド(AM) を統合した独自の検査・施術プロセスを採用しています。
1. 目安検査:フォアハンドイップスに関連した誤作動信号の特定
最初に「目安検査」を行い、フォアハンドイップスに関係している
脳・心・身体の誤作動信号 を1つずつ丁寧に特定していきます。
- どの場面でフォアハンドが固まるのか
- 体の誤作動信号はあるのか
これらを身体反応(筋反射)を使って可視化し、
患者さん自身にも誤作動箇所を共有しながら 進めていきます。
2. 身体の誤作動信号を調整(AMまたはPCRTハード面)
目安検査で誤作動信号を確認したら、必要に応じて
身体の信号の誤作動を修正 していきます。
以下を状況に合わせて使い分けます。
- アクティベータメソッド
- PCRTハード面調整(身体の誤作動信号調整)
調整するポイントは主に以下です。
- スイングに必要な関節の可動性
- 筋肉の過緊張・抑制
- 神経の伝達・協調性
- 軸やバランスの安定性
これらを整えることで、次に行うPCRT認知調整が
よりスムーズで効果的に働く状態 になります。
3. PCRT認知調整法:心の誤作動信号を特定・調整する
身体が整ったら、イップスの核心部分である
心(無意識)の誤作動信号 を特定し、調整します。
- べき思考(〜すべき/〜してはならない)
- 不安・緊張・プレッシャー
- 完璧主義・過剰な自己要求
- 過去の失敗記憶や否定された経験
- 家庭・職場・人間関係のストレス
検査で明らかになった無意識の心の誤作動信号を認知し調整を行います。
心と体の信号の混線を紐解き、脳に記憶されたイップスパターン(脳の誤作動記憶)を、健全な記憶に切り替え再学習させていきます。
イップスパターンから健全パターンへと切り替わることでテニスのフォアハンドイップスは自然と治り、以前のようにフォアハンドが打てるようになっていきます。
イップス改善の本質はPCRTでしか治せません。
アクティベータメソッド(AM)は身体の信号調整として重要ですが、
AMだけでイップスを改善させることはできません。
一方で、アクティベータを使用しなくても、
PCRT(認知調整法)だけでもイップスは改善可能です。
当院では、身体と心の両面から誤作動信号を見極め、
フォアハンドイップスの根本原因となる「心の混線」を丁寧に解除していきます。
【症例】フォアハンドが振れなくなった60代男性のケース
実際の臨床例をご紹介します(内容は個人が特定されないよう一部変更しています)。
- 年齢・性別:60代男性
- 競技レベル:全国大会に出場する上級レベル
- 主訴:練習では普通に打てるのに、試合になるとフォアハンドが固まり振り抜けなくなる
検査でわかったこと(原因)
- フォームは習った通りにしなければならない
- 息子として父への心残り
- 自分の理想通りにならないといけない。ズレてはいけないという考え
経過と結果
- PCRTによる施術:3回
- イップス全体の症状スコア:10 → 0に改善
- 予期不安スコア:10 → 3に改善
- 試合でも自然にフォアハンドが振り抜けるようになり、「テニスがまた楽しくなった」との感想
本人は「これで良くなるの不思議」「今まで何だったんだ」と驚かれていました。
テニスのこと、父との関係、自分の思考癖に納得感があったようです。
納得感があると信号は切り替わりやすい傾向です。
この症例の喜びの声はこちら
テニスイップスが改善した症例はこちら
- 【群馬県高崎市】テニスのフォアハンドイップスが4回施術で改善した高校生
- 【東京日野市】テニスのフォアハンドイップスの改善を初回から実感
- 【テニスイップス克服】3回の施術で打てるようになった高校生
- ソフトテニスイップスが6〜7回の施術で改善
Zoomサポートで改善した症例はこちらをご覧ください。
自分でできる予防・対策
フォアハンドイップスが疑われる場合、自分でできることもいくつかあります。
- 「〜すべき」「〜してはならない」といったべき思考に気づき、紙に書き出してみる
- ミスの結果ではなく、「打ったときの感覚(心地よさ・楽さ)」に意識を向ける
- 何のためにテニスをするのかを明確にしてみる
- 特定の場面(スコア、相手、コート面など)と症状の関係をメモして整理する
ただし、
脳の誤作動記憶がしっかりと固定されている場合、セルフケアだけで完全に解消することは難しい
のも現実です。
長年続いているイップスほど、専門的な検査と調整が必要になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 練習では打てるのに試合だけで固まるのもフォアハンドイップスですか?
はい、その可能性があります。
練習では問題ないのに「試合」「特定の相手」「スコア状況」などの条件がそろうと急に固まる場合、
無意識の心の反応(プレッシャー・評価への恐れなど)がスイッチとなり、
フォアハンドの動作が誤作動しているケースが多く見られます。
Q2. 何回くらい通えば改善しますか?
個人差はありますが、目安としては
5〜10回前後の施術で変化を実感される方が多いです。
イップスの期間が長いほど脳の誤作動記憶が強くなっているため、回数がかかる傾向にあります。
初回の検査時に、おおよその見通しをお伝えいたします。
Q3. Zoomサポートだけでもテニスイップスは良くなりますか?
はい、Zoomサポートのみでフォアハンドイップスが改善したケースもあります。
Zoomサポートの詳細はこちらをご覧ください→ イップスZoomサポート
Q4. メンタルトレーニングやフォーム修正との違いは何ですか?
一般的なメンタルトレーニングやフォーム指導は、
「考え方」や「動き方」を意識的に変えていくアプローチが中心です。
一方、PCRTは、
無意識の心と体の信号の混線(条件反射)そのものを検査・調整する
ことを重視します。
そのため、「頭ではわかっているのに体が言うことを聞かない」という状態にも対応しやすいのが特徴です。
Q5. 今、他の整体や病院に通っていますが、併用しても大丈夫ですか?
基本的には併用可能です。ただし、治療方針が大きく異なる場合もありますので、
現在受けている治療内容や薬の有無などを事前にお知らせください。
必要に応じて、医療機関での検査や継続治療を優先していただく場合もあります。
まとめ
- フォアハンドイップスは、フォームや筋力だけの問題ではなく、脳の誤作動記憶が本質的な原因
- 無意識のストレスやべき思考が、「心と体の信号の混線」として動作に現れる
- PCRTで心の誤作動信号を解除し、必要に応じてアクティベータメソッドで身体の神経機能を整える
- テニス以外の領域(仕事・家族・自己評価など)のストレスが影響していることも多い
- セルフケアは補助として大切だが、根本的な改善には専門的なアプローチが有効
「練習では打てるのに、本番になると体が固まる」「フォアハンドだけがおかしい」
という方は、技術の問題だけにとらわれず、
一度心と体の両面からの見直しを検討してみてください。
予約・相談
バースデーカイロプラクティックでは、
栃木県佐野市での来院施術に加え、
全国対応のZoom施術にも対応しています。
- 「どこへ行っても良くならなかった」テニスイップスでお悩みの方
- フォアハンド以外にも、サーブ・バックハンドなど複数のイップスでお困りの方
- テニスだけでなく、仕事や日常生活にも支障をきたしている方
テニスコーチや整形外科、他の整体・メンタルトレーニングで改善しなかったフォアハンドイップスでも、
脳の誤作動記憶にアプローチすることで改善していくケースは少なくありません。
「自分のケースでも可能性があるのか知りたい」という方は、まずはLINEまたはメールでご相談ください。
LINEで予約・相談可能です
料金について
料金とコースは料金ページをご確認ください。
店舗情報
免責事項
当院は医療行為・マッサージ行為・慰安行為は行いません。カイロプラクティックおよび心身条件反射療法(PCRT)を用い、神経機能の調整を通じて自然治癒力が発揮される環境づくりを目的としています。症状・疾患名の診断や投薬、外科的治療は医療機関にてご相談ください。既往歴・治療中のご病気がある場合は、事前にお知らせください。



























