イップスとは
イップスは、1930年頃にプロゴルファーのトミーアマーが本の中で自身のパター症状をイップスと名付けたことから広まりました。
イップスは、病名ではなく症状名です。現在の医学では、局所性ジストニアや職業性ジストニアに分類されています。
wikipediaでは以下のように書かれています。
私のイップスサポート経験から脳の構造変化が原因とは思えません。
脳の構造変化が原因であればイップスは手術以外に治せないです。しかし、当院では手術することなく改善している人が何人もいます。
原因は、構造変化ではなく、機能の異常であり、信号の異常だと考えています。
そのため、信号を健全にし、機能を健全にしていけば、以前のように体は動くようになります。
原因についてはこちら
2024.09.14
イップスの原因は「脳の誤作動記憶」です。イップスは、今まで当たり前にできていたことができなくなることです。 その際に、運動障害や感覚障害、パターン化などを示します。 その結果、ミスや失敗をします。この時、体には何が起こっているのかメカニズムを解説していきます。 野球イッ...
イップスの間違え
少しずつ世間にもイップスの言葉が浸透してきました。
しかし、間違った使い方をしている人が多い印象です。
テレビやYouTubeなどでも間違った使い方をしている芸能人がいるとその影響で間違って覚える視聴者が増えてしまいます。
イップス間違え例
・大事な場面で言葉を噛んでしまうこと
→間違えです
大事な場面で言葉を噛むことは誰にでもあることです。
・大事な場面でミスをすること
→間違えです
ミスすることがイップスではありません。
・人前で緊張してしまうこと
→間違えです
人前で緊張するのは自然です。
・今練習していることが何度やっても上手くできないこと
→間違えです
以前は普通にできていたことができなくなるのがイップスです。
イップスは、ミスや失敗、上手くできないことを意味していると思い込んでいる人がいますが、それは間違いです。
本当のイップスとは
イップス症状についてはこちらも参考にしてください
本当のイップスは、以前までできていたことができなくなり、その際に、運動障害、感覚障害、パターン化が起こることです。
運動障害とは、体が固まる、勝手に動くなどです。
感覚障害は、指の感覚や腕の感覚がなくなる、打った感覚がわからな区なるなどです。
パターン化は、ある状況になると毎回同じパターンを繰り返してしまうことです。
例えば、野球で他の選手では大丈夫だが、A選手の打席になると毎回デッドボールを当ててしまう。
それまでなんともなかったのに、監督が後ろに来るとパフォーマンスが毎回落ちる。
パターン化のイップスは、ミスとの区別がつきにくいですが、本人はパターンを認識している場合があります。
イップスの殆どは、体に何かしらの異常を感じます。
自分ではどうすることもできない異常です。
それが無い場合はイップスでは無いのかもしれません。
まとめ
イップスとは、アメリカのプロゴルファーから始まった用語です。
現代医学では、局所性ジストニア、職業性ジストニアに分類されます。
脳の構造変化が原因と言われているが、脳の信号が原因です。
ミスや失敗、上手くできないことではない。
イップスになると、運動障害、感覚障害、パターン化したミスのどれかが起こります。
イップスについて正しく情報を手に入れることが重要です。