イップスの原因は「脳の誤作動記憶」です。
イップスは、今まで当たり前にできていたことができなくなることです。
その際に、運動障害や感覚障害、パターン化などを示します。
その結果、ミスや失敗をします。
この時、体には何が起こっているのかメカニズムを解説していきます。
野球イップスで説明しますが、他のイップスでも原因メカニズムは同じです。
イップスになるメカニズム
POINT①失敗の経験
②恐怖と自己ルールの記憶化
③脳が誤作動状態に
④イップス発症
⑤イップスパターンの記憶化
①失敗の経験
- デッドボールを当ててしまった
- 暴投してしまった
- 大事な場面で打たれた
- 先輩に危険な球を投げてしまった
他者ではなく自分が「失敗・ミス」と「解釈」するような経験をします。
②恐怖と自己ルールの記憶化
その結果、「恐怖の感情」が生まれ「自己ルール」が作られます。
- 絶対に当ててはいけない
- こう投げなければ
- また失敗したら信頼を失う
③脳が誤作動状態に
その結果、脳は誤作動状態になります。
④イップス発症
脳から誤作動指令が体に出るようになり、
体は「緊張」し「イップス症状」を発症します。
- 体が固まる
- 腕が固まる
- 感覚がわからなくなる
- 同じ場面でミスを繰り返す
⑤イップスパターンの記憶化
その結果、それらは全て「脳と体に記憶」され「イップスを繰り返す」ことになります。
イップスの原因
本質的な原因は「心の信号が混線していること」です。
ミスした経験自体が原因ではありません。
恐怖心、自己ルール自体が原因ではありません。
緊張した体が原因ではありません。
複雑な心の信号が混線した状態が「脳の誤作動」です。
過剰になったり、不一致していたりする感情、自己ルールが混線を作り、脳を誤作動させた結果がイップスです。
イップス治療
イップスを治すには、脳の混線を紐解くことです。
どんな混線を自分が起こしているのかを特定し、認識していく治療をします。
認識し、脳の混線がほぐれていくことで、健全な信号に切り替わります。
その結果、脳は健全な信号を体に出すようになるので、
イップスは治っていきます。
まとめ
イップスの原因は「脳の誤作動記憶」です。
さらに詳しく言うと「心の信号が脳で混線」していることです。
この考え方は、一般的に言われている
心の問題や精神の問題とは全く異なります。
信号の問題なので、
心や精神に異常や病気はありません。
自己否定する必要はありません。
どんな自分がいるのかを探索するだけでイップスが治っていきます。
原因とメカニズムを知り、治す方法を知れば、イップスは怖いものではなくなります。
イップスに困っている方はご相談ください。