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「練習ではうまくいくのに、本番で体が固まる」
「絶対にミスしてはいけないと思うほど、動きがぎこちなくなる」
そんな経験はありませんか?
イップスは単なる技術不足ではなく、心のクセが大きく関わっています。
中でも「〜するべき」「〜してはいけない」といったべき思考は、イップスの原因として見落とされがちです。
本記事では、べき思考がイップスを悪化させるメカニズムと、今日からできる見直し方を解説します.
院長紹介

篠崎 大輔
WHO基準のカイロプラクティック教育を修了し、脳・心・体の神経信号を専門に臨床を行っています。
「どこへ行っても治らない」とお悩みの方が、再び動けるようになる瞬間を多く見てきました。
諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
- 資格: WHO基準カイロプラクター(B.C.Sc保持)/ アクティベータメソッド・インストラクター/ PCRT・インストラクター
- 臨床経験: 14年以上
目次
べき思考とは何か?
べき思考とは、「こうあるべき」「こうでなければならない」といった自分のルールに強く縛られる考え方です。
- 勝たなければならない/常に結果を出すべき
- ミスをしてはいけない/人前で失敗してはならない
- 期待に応え続けるべき/弱みを見せるべきではない
向上心として働く一方、過剰なプレッシャーを生み、心身の緊張を高めます。
べき思考がイップスを悪化させる流れ
1. ルールと現実の不一致 → 感情の高ぶり
「勝つべき」「ミスしてはならない」という内的ルールに対し、現実(負け・ミス・人間関係のズレ)が起きると、
- 劣等感(自分には実力がないかも)
- 羞恥心(ミスを見られて恥ずかしい)
- 怒り・焦り(期待に応えられない)
といった強い感情が生まれます.
2. 心の誤作動信号 → 体の誤作動
強い感情は脳内で「誤作動信号」として扱われ、自律神経・運動制御に影響。
結果として、
- 体が固まる/震える/力が抜けない
- トップから降りてこない・振り切れない
- 狙ったところに投げられない・構えで止まる
などのイップス症状として現れます.
3. 反復で「記憶化」し、慢性化
この一連の反応が繰り返されると、状況そのものがトリガー記憶になり、「試合・人前・特定動作=体が勝手に固まる」という自動反応が形成されます.
ケースで学ぶ:べき思考が生む悪循環
例:過去の成功体験が強い自負となり、「勝たなければいけない」「ミスは許されない」というルールが強化。試合でミスをすると、「実力がない」「恥ずかしい」と自己評価が急落。その感情が心の誤作動信号となり、体の信号を乱して動作が固まる。
- 成功体験 → 自負・プライドが高まる
- 自己ルール強化(勝たねば/ミス不可)
- ミス・敗戦 → 「恥ずかしい」「実力がない」感情が増幅
- 心の誤作動信号 → 体の誤作動(固まる・震える)
- 固まった体験が記憶化 → 似た状況で自動反応が再現
このように「ルール→感情→誤作動→記憶化」の流れが続くと、努力や根性では制御しにくい自動反応が固定化します.
今日からできる「べき思考」の見直し方
セルフチェック
- 「〜すべき」「〜してはならない」が心の口ぐせになっていないか?
- ミス=ダメな自分、と解釈していないか?
- 結果だけで自分の価値を決めていないか?
認識することがスタート
間違ってはいけないのは、考えを変えなければイップスは治らないと思い込んでしまうことです。
イップスに関係したべき思考は、必ず変えなければならないわけではありません。
まずは「自分の中にどんなべき思考があるか」に気づくことで、脳の信号が切り替わり、結果的に動作が回復しやすくなります.
言い換えテンプレート
しかし、それが繰り返されて嫌だ、考え方を変えたい人もいます。そのための方法もご紹介します。
- ミスしてはならない → ミスは練習の材料になる
- 常に勝たなければならない → 今日は学びを得られたらOK
- 弱みを見せてはならない → 助けを求めるのも戦略
このように、解釈の仕方を別の角度から見て変更します.
当院のアプローチ:心と体の信号を整える
バースデーカイロプラクティックでは、WHO基準のカイロプラクティックと心身条件反射療法(PCRT)をベースに、以下を行います。
- 検査:べき思考に関連する心の信号と身体反応を評価
- 施術:誤作動信号を切り替え、運動制御を最適化
- セルフケア:客観的に自己認識することで再発予防
ただ練習量を増やすのではなく、「心のルール」×「体の信号」を同時に整えるから、根本的な改善が期待できます.
まとめ:気づきが第一歩、整えるのは一緒に
イップスはメンタルの弱さではありません。
べき思考が生む誤作動の結果です。
まずは自分のルールに気づくこと。
そして、心と体の信号を整える専門的サポートで、本来の動きを取り戻しましょう。
以下のようなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
- 練習ではできるのに本番で固まる
- 「ミスしてはいけない」と思うほど動けない
- 長くイップスに悩み、改善の糸口が見えない
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よくある質問
Q. 練習では問題ないのに本番だけ固まります。べき思考と関係ありますか?
A. 本番だけ「負けてはならない」「ミスは許されない」といった内的ルールがスイッチになり、心の誤作動信号→体の誤作動につながるケースがあります。
Q. 考え方をすべて変える必要はありますか?
A. 必要ありません。まずは自分のべき思考を認識するだけで、心の混線がほぐされ、症状が緩むことがよくあります。
Q. 施術と並行して自分でできることは?
A. ホームエクササイズのアドバイスをしています。自分を客観視する練習、解釈を変えてみる練習などもあります。来院時にアドバイスさせて頂きます。
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料金について
料金とコースは料金ページをご確認ください。
店舗情報
免責事項
当院は医療行為・マッサージ行為・慰安行為は行いません。カイロプラクティックおよび心身条件反射療法(PCRT)を用い、神経機能の調整を通じて自然治癒力が発揮される環境づくりを目的としています。症状・疾患名の診断や投薬、外科的治療は医療機関にてご相談ください。既往歴・治療中のご病気がある場合は、事前にお知らせください。

























