栃木県佐野市カイロプラクティック治療院

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イップス

イップスになりやすい人の特徴

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こんにちは。バースデーカイロプラクティックの篠崎です。

イップスという言葉をご存知でしょうか?
スポーツ、楽器、歌などで、自分の体が突然固まってしまったり、勝手に思いもしない動きが起こってしまったり、感覚が無くなってしまったりする症状です。
日常生活の階段を降りる場面でイップス症状が出る人などもいます。

イップスはテレビドラマでも扱われるくらいメジャーな言葉になりつつありますが、イップスの中身に関しての情報はあまり知られていません。
私は、これまで多くのイップスを克服へとサポートしてきました。
その経験から情報を発信しています。

今回は「イップスになりやすい人の特徴」をお届けします。
イップスに悩んでいる人ももちろんですが、指導者や保護者の方にも知っていて欲しい内容ですので、最後までご覧頂けたら嬉しいです。

結論から話します。
イップスになりやすい人は「真面目で素直でこだわりが強く、本音と建前の心の不一致がある人」です。

具体的に9つ挙げます。

  1. 自分の本音がわからない
  2. 自分の本音を知りつつ他人に言わない
  3. 自分をよく見せようとする
  4. 感覚より理論派
  5. 「〜すべき」「〜しなければならない」
  6. 教えてもらいたがり
  7. 完璧主義
  8. 真面目
  9. 他人が気になる

1つずつお話ししていきます。

自分の本音がわからない

自分の本音がわからない人は、普段から周囲を気にしたり、他人に合わせたりすることが癖になっていて、建前の言葉ばかりを使っているからかもしれません。
子供の頃は、自分の本音のままに行動したり発言したりしていたのに、成長するに従って周囲を気にして自分の立場を考えたり、他人に合わせた行動発言を求められたりしてきた結果かもしれません。

親からは「もうお姉ちゃんなんだから」「小さくないんだから」と言われ「◯◯なんだからこういうときはこうするべき」と思い込まされてきたのかもしれません。
指導者からは「お前たちが上級生なんだから見本となってこういう行動をしなさい」と言われて来たからかもしれません。
大人たちの言葉が原因で自分の本音がわからなくなってしまっている人がいます。

例えば、指導者からこうしなさいと技術指導された時に、素直にその通り練習をしますが、繰り返し練習しても自分の体にしっくりこない時、指導者に「自分にしっくりこないのですが、どうすればいいですか?」と言えない。

次の項目に続きます。

自分の本音を知りつつ他人に言わない

しっくりこないことをわかっているのに、指導者にどうすればいいのか言えない。
これは大人たちの高圧的な指導を受け過ぎてきたからかもしれません。
または、聞いてもらえない機会が多かったのかもしれません。

THE 昭和のスポーツ指導は「高圧的」でした。
指導者に口答え、先輩に口答えは許されませんでした。
そのため、自分の本音は胸にしまい、言われた通りにすることが正義でした。

また、指導者や親に相談しても聞いてもらえないことで、もう言っても無駄と解釈してしまっているのかもしれません。
自分は自分の本音を知っているが他人に言わないことで、他人はあなたをどんどんコントロールしようとしてくるかもしれません。その結果、あなたはどうすればいいのか頭が混線状態になりイップスになりやすくなるのです。

自分をよく見せようとする

自分をよく見せようとするのは虚栄心と言います。
いい人に見せたり、できる人に見せたりします。

本音が言えない、本音を言ったら嫌われる、怒られる、だからいい子にしている。
信頼を失いたくない、だからできる人を装う。できる人の証がお金なら高級ブランドで着飾るかもしれませんし、道具にこだわっていいものばかり持つかもしれません。
または、練習中にミスしてもミスしていないかのように振る舞うかもしれません。

誰でもウィークポイントを持っています。
嫌な奴になることもあるし、失敗をすることもあります。
しかし、虚栄心が強い人は、失敗をしてはならないと思い込んで見栄を張って生きてしまいます。本音と建前の不一致が起きやすいので、イップスにもなりやすいと言えます。

感覚より理論派

イップスは、上級者がなる症状です。
上級者になってくるとさらに技術を高めるために理論にばかり答えを求めるようになってしまう人がいます。
今まで大切にしてきた感覚がどこかへ追いやられてしまいます。
体は無意識に動く、つまりは感覚情報を重要視しています
そこに、理論つまり頭からの情報が入ってくると、無意識に働いていた体は誤作動を起こします。
理論が全て悪いわけではなく、理論に偏り過ぎて、理論を優先して、理論に捉われてしまうことがイップスになりやすい原因です。
理論を感覚にどう落とし込めるか。その時に理論通りかどうかではなく、体の感覚はどうなのかを重要視しなければ、技術も高まりませんし、イップスになる可能性も高まってしまいます。

YouTubeで理論を発信する元プロスポーツ選手、ティーチングプロなどが多くなりました。YouTubeでは感覚は伝えられません。
その結果、理論ばかりを目にする機会が増え、それを信じてしまう人が増えたことで、イップスになる人も増えていると感じます。

「〜すべき」「〜しなければならない」

理論派とも関係しますが、こだわりが強い人は、「この時はこうすべき」「この時はこうしなければならない」とパターンが1つしかないかのように思い込む人がいます。
スポーツ、音楽などその場その場の適応力が必要な分野で、1つのパターンを当てはめようとすると、体は拒否反応を起こします。
「べき思考」とも言いますが、べき思考は自分ルールになっているので、1人では気が付きにくい特徴があります。
また、言葉の裏側に隠れていたりするので気が付きにくいことがあります。

例えば、指導者が「こういう時はどうするの?」と選手に質問したとします。
選手が「こうします」と答えます。
「べき思考」の強い指導者は、「違うだろ。この前こう教えただろ!」と言います。
最初は、オープンクエスションかと思いきや、実際は「これが正解だからこうするべきだ!」と答えが1つしかない質問だったのです。

イップスになりやす人は、こだわりが強く素直でもあるので、指導者が言うことは守らなければという自己ルールが発動し、答え通りにしなければと思い込みます。
その結果、自分の感覚ではなく指導者のルール通りにやろうとしてしまいます。
素直な選手は、練習中言われた通りにするべき、とそればかり意識してしまい、自分の感覚がわからなくなり、イップスになってしまう傾向があります。

教えてもらいたがり

イップスになる人は上級者です。
それまでに色々な指導を受けて成長して、感覚を身につけてきています。
そのため、困ったことがあればすぐに指導者に教えてもらおうとします。
自分で工夫することを知らないからです。
体が教えてくれることには耳を傾けず、他者からの指導ばかりで上手くなろうとしてしまう人は、頭でっかちになり、体が誤作動しやすくなります。

完璧主義

完璧主義は、柔軟性が足りません。
臨機応変な思考、行動が取れない。
ミスをしたらそればかりが気になってしまう。
成功してもミスを探して、もっと完璧にしようとする。
完璧を求めた結果、ミス探しが完璧になっている人は、いつまで経っても自分に自信が持てず上級者になった理由がわかっていません。
その結果、強豪校、プロの世界に入って上級者ばかりになると心が誤作動し、イップスになりやすい傾向があります。

真面目

真面目だから、
・他者の話を全て聞いてしまう
・他者の言っていた通りにしようとしてしまう
・完璧を求めてしまう
・ミスを受け入れられなくなってしまう
・自分に謙虚になり過ぎて自分に自信が持てない

真面目は一見良さそうなのですが、イップスになりやすい傾向があります。

他人が気になる

自分に自信が持てないので、他人が気になってしまいます。
自分で上手くいった感覚を掴んでも、それが正しいのか他者に確認してしまうことがあります。
他人がどう考えているのか、どう評価しているのかが気になります。
その結果、自分にベクトルが向かず、他者ばかりにベクトルが向いてしまい、自分自身がわからなくなってしまいイップスになりやすい傾向があります。

まとめ

以上がイップスになりやすい人の特徴です。

9つ挙げましたが、まとめると、「真面目で素直でこだわりが強く、本音と建前の心の不一致がある人」です。そして、上級者です。
イップスは、初心者はなりません。

これらの項目に当てはまるからといってイップスに絶対になるわけではありません。
また、当てはまったから変えなければいけない、やめなければいけないわけではありません。
自分の特徴として認識しておくだけがおすすめです!
やってみてください。

私のイップス治療も自分自身を認識する重要性を伝えています。
イップス治療に興味がある方はこちらもご覧になってみてください!

篠崎大輔

篠崎大輔

【心と体のスペシャリスト】 日本唯一のWHO基準カイロプラクティック大学卒業後、心と体の関係性に注目した治療で病院で治らない、薬・手術は避けたい方を改善へとサポート。 治ることを諦めず機能的な体作りで解決へ向かいたい方はご相談ください。

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