2026年5月17日・18日の2日間、浜松町で開催された
心身条件反射療法(PCRT)基礎2セミナーに、
インストラクターとして参加してきました。
心身条件反射療法(PCRT)は、体の痛みや不調を単に筋肉や関節だけの問題として見るのではなく、
神経の働き、無意識の反応、誤作動信号、脳の誤作動記憶などの関係性から整えていく療法です。
当院でも、病院の検査では大きな異常が見つからない不調、繰り返す痛み、特定の場面で起こる症状、
イップスや自律神経の乱れに関連する症状などに対して、PCRTの考え方を臨床に取り入れています。
PCRT基礎2セミナーで学んだ内容
今回のPCRT基礎2では、筋骨格系の中でも、
四肢の痛み、頭痛、顎関節、めまいなどの症状に関連する内容を中心に学びました。
具体的には、症状に関係する意念調整法、脳神経、前庭神経、小脳の誤作動調整、
そしてサイクルパターンなど、臨床で重要になる検査と調整の考え方を深める内容でした。
PCRTは、ただ症状がある場所を刺激する療法ではありません。
体の反応を確認しながら、
どこに誤作動信号が関係しているのか、
どのような刺激で体が反応するのかを丁寧に確認していきます。
今回一番の学びは「検査刺激の明確さ」
今回、私にとって一番大きな学びは、
代表講師である保井先生が引き出したEBを確認する作業の中で、
体への刺激の方向や部位が明確でないと、正確な反応を引き出せない
ということを改めて体験できたことです。
保井先生の検査刺激は、私自身が普段行っている検査刺激よりも、
とても明確で、スペシフィックでした。
筋骨格系への検査刺激は、PCRTの中でも比較的わかりやすい分類です。
しかし、わかりやすいからこそ、基本が曖昧になっていると、
その後の検査や調整の精度にも影響してしまいます。
今回、その基本の大切さを改めて学べたことは、私にとって大きな収穫でした。
目に見えない信号を扱うために、基本が大切になる
PCRTは、中級、上級と進むにつれて、
目に見えないもの、手で直接触れることができない信号を拾っていく必要があります。
たとえば、内臓の不調、心理的な不調、
あるいは「今は起こっていないけれど、特定の場面になると起こる症状」などです。
このような症状は、病院の検査や一般的な整体では原因が見つかりにくいことがあります。
当院では、その背景に
誤作動信号や脳の誤作動記憶が関係している場合があると考えています。
しかし、そのような目に見えない信号を検査し、整えていくためには、
まず基本となる筋骨格系の誤作動信号を正確に拾えることが大切です。
土台となる基本が曖昧なままでは、
より深い領域の反応を正確に判断することはできません。
その意味でも、今回のPCRT基礎2セミナーは、
改めて基本に立ち返る貴重な機会となりました。
受講生へ「治療哲学の大切さ」をお伝えしました
今回のセミナーでは、私から受講生の先生方へ、
ワンポイントアドバイスとしてプレゼンをさせていただく機会もありました。
テーマは、「治療哲学の大切さ」です。
臨床に出ている治療家の先生たちの多くは、
「患者さんを良くしてあげたい」
「何とか力になりたい」
という強い志を持っています。
そのため、さまざまな知識を学び、技術を身につけようと努力されています。
その姿勢はとても大切です。
しかし、知識や技術をたくさん持っていても、
それらを統合する軸がなければ、臨床の中で迷いが出てしまいます。
その軸になるものが、私は治療哲学だと考えています。
知識と技術をつなぐものが治療哲学
医学のようにエビデンスを重視して行われる医療と、
カイロプラクティックや心身条件反射療法(PCRT)のように、
エビデンスに加えて哲学を大切にする施術では、土台となる考え方に違いがあります。
カイロプラクティックは、アメリカで発祥した療法です。
その歴史の中では、医学とは異なる独自の考え方や哲学を持つ療法として発展してきました。
私は、カイロプラクティックやPCRTを臨床で活かすうえで、
この「哲学」が非常に重要だと感じています。
哲学があると、
知識は何のためにあるのか、
技術はどの場面で、何のために使うのかがつながってきます。
また、今自分が施術で何をしているのか、
何のためにその刺激を入れているのか、
患者さんの体の反応をどのように判断するのかも明確になっていきます。
反対に、哲学がないまま知識や技術だけを増やしていくと、
それらが断片的になってしまいます。
せっかく学んだものが、臨床の中で十分に活かされない状態になってしまうのです。
PCRTは「How to」だけで身につく技術ではない
心身条件反射療法(PCRT)は、
セミナーに参加して手順を覚えればすぐに身につく、という技法ではありません。
もちろん、検査法や調整法などの手順を学ぶことは大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、
何を確認しているのか、
どの反応を信頼するのか、
なぜその調整が必要なのか
を考え続けることです。
PCRTは、単なる方法論ではなく、
人の体と心をどのように捉えるのかという哲学が問われる療法だと感じています。
だからこそ、私自身もインストラクターという立場でありながら、
常に学び続ける必要があります。
今回の2日間でも、受講生の先生方、他のインストラクターの先生方、
そして保井先生との関わりの中で、多くの学びを得ることができました。
当院でのPCRTへの考え方
当院では、痛みや不調を
「筋肉が硬いから」
「骨格が歪んでいるから」
といった構造だけの問題として決めつけることはしていません。
もちろん、関節や筋肉などの体の機能は大切です。
しかし、それだけでは説明しきれない症状も多くあります。
特に、何度も繰り返す不調、
検査では異常がないのに続く症状、
緊張する場面や特定の状況で出る症状には、
体の反応パターンや無意識の神経信号が関係していることがあります。
心身条件反射療法(PCRT)では、
そうした体の反応を丁寧に確認しながら、
誤作動信号や脳の誤作動記憶を整えていくことを目指します。
症状だけを見るのではなく、
その人の体がどのような反応をしているのかを確認し、
本来の回復力や適応力が働きやすい状態へ整えていく。
それが、当院がPCRTを通して大切にしている考え方です。
病院や一般的な整体で変わらない症状でお悩みの方へ
病院で検査を受けても原因がはっきりしない。
整体やマッサージに通っても、また同じ症状を繰り返してしまう。
そのような場合、体の構造だけではなく、
神経の働きや無意識の反応パターンが関係していることがあります。
当院では、カイロプラクティックと心身条件反射療法(PCRT)を通して、
体の反応を確認しながら、症状の背景にある誤作動信号を丁寧に整えていきます。
「どこへ行っても変わらない」
「自分の症状はもう良くならないのではないか」
と感じている方も、まずは一度ご相談ください。
一緒に体の反応を確認しながら、
今の状態を整理し、回復に向けた可能性を探していきましょう。
【免責事項】当院は医療行為・マッサージ行為は行いません。神経機能の調整を通じて自然治癒力が発揮される環境づくりを目的としています。強い症状や急な体調変化がある場合は、まず医療機関を受診してください。
















