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高速道路の運転が怖いのはなぜ?|不安や手汗で悩む人への改善方法
「普通の道路なら運転できるのに、高速道路になると一気に不安が強くなり、手汗でハンドルを握るのもつらい」
そんな経験はありませんか?
これは単なる気持ちの問題ではなく、心と体が無意識に「危険」と結びついてしまったサインかもしれません。
今回は、高速道路の運転で強い不安を感じてしまう原因と改善の方法について、実際の症例を元にお伝えします。
院長紹介

篠崎 大輔
WHO基準のカイロプラクティック教育を修了し、脳・心・体の神経信号を専門に臨床を行っています。
「どこへ行っても治らない」とお悩みの方が、再び動けるようになる瞬間を多く見てきました。
諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
- 資格: WHO基準カイロプラクター(B.C.Sc保持)/ アクティベータメソッド・インストラクター/ PCRT・インストラクター
- 臨床経験: 14年以上
なぜ高速道路だけが怖いのか?
普通の道路では平気なのに、高速道路で不安や手汗が出る人は少なくありません。
その背景には以下のような要因が考えられます。
- スピード感:体が「危険」と認識しやすい
- 逃げ場のなさ:途中で止まれない状況がプレッシャーになる
- 過去の体験:過去に経験した不安な体験が記憶されている
これは「メンタルが弱いから」ではなく、脳が誤作動信号(無意識の危険サイン)を出している状態です。
不安と体の反応はセットで起こる
高速道路で不安が強くなると、同時に体にも変化が現れます。
- 手汗が増える・ハンドルが滑る感覚
- 心拍数が上がる・動悸
- 呼吸が浅くなる・息苦しさ
- 腕や肩に力が入り、ハンドル操作がぎこちなくなる
これは体が「戦うか逃げるか」という反応を自動で起こしているサインです。
つまり、この反応自体は正常です。
しかし、高速道路で不安を感じていないのに症状が出てしまう悩みがあります。
これは、心と体の信号が混線している状態です。
高速道路での手汗や不安を改善するアプローチ(PCRT)

当院では、心身条件反射療法(PCRT) によって次のような手順でアプローチします。
- 条件反射を特定:「不安の記憶」「状況」をイメージしながら体に聞く検査(マッスルテスト)をする
- 誤作動信号の特定と調整:心と体の誤作動信号を特定し調整します
- 適応力の再起動:落ち着いた運転感覚を取り戻す土台づくり
1、条件反射を特定する
条件反射とは、同じ条件になると同じことが起こるように記憶されている反射のことです。
例えば、レモンを見ると唾が増える。
高速道路で手汗が出るイメージをしながら、
体に聞く検査をします。
足がずれたり、力が入らなくなれば陽性反応です。
高速道路で手汗が誤作動記憶になっているということです。
*他のパターンの場合もあります。
2、誤作動信号の特定と調整
1で特定した条件付けには、他にも心と体の信号が条件付けされ混線を起こしています。
それを特定して、調整します。
特定方法は、文字チャートと質問、体に聞く検査を用いて行います。
例えば、「警戒心」で陽性反応を示した場合。

高速道路の運転に対する警戒があるようですが、何を警戒する自分に心当たりがありますか?
と質問しますので、自分の無意識にある警戒心を探してもらいます。

高速道路はスピードを出さないと車の流れを見出してみんなに迷惑をかけてしまうので、みんなに迷惑をかけないようにスピードを出そうとしています。
このように、
- みんなに迷惑をかけてはいけない
- スピードを出さなければいけない
という警戒心のキーワードから無意識の自分が特定されます。
この警戒心の中身が高速道路での手汗の原因になっているのです。
3、適応力の再起動
2で特定した警戒心が自分の無意識にあることを認識することで、本当の自分とのギャップに気がつきます。
本当の自分は「安全に運転したい」
けど、迷惑をかけないために「スピードを出さなければならない」と
自己不一致していたんんだとわかります。
その結果、心の混線は解されていき、手汗の原因もわかり、高速道路が不安ではなくなります。
これは、人間に備わる適応力が再起動され、高速道路に適応できるようになったからです.
薬に頼らずに取り組める点が大きな特徴
高速道路の運転に対する症状は、不安障害、パニック障害に分類されることがあります。
その結果、薬を飲むことになり、全然治らないと悩んでいる方も少なくありません。
当院の方法は、薬に頼らず改善したいという方におすすめの方法です。
病院とは異なる考え、アプローチ方法であることを認識してもい受けて頂く必要があります.
改善していくために大切なこと

- 自分を責めない:運転技術の不足ではなく、脳の誤作動というメカニズムだと理解する
- 自分を客観視する:混線を起こしている自分をジャッジメントせずに認識する
- 段階的に慣らす:時間帯・交通量・同乗者など、条件付けを特定して調整し、段階的に高速道路にチャレンジする
- 心と体が関係していることを知る:心は見えない信号です。信じられないかもしれませんが、体に影響を与えています。病は気からという言葉もあります。
- 計画的に治療を受ける:一発改善とか劇的改善とかではなく回数が必要です
このように治療をしていくことで、高速道路での運転が不安なくできるようになっていきます.
高速道路不安症の症例
症状
高速道路に乗ると手汗が出てくるため不安で少しの時間しか乗れない。
1時間以上乗る機会があるため乗れるようになりたい.
治療回数
5回
治療方法
Zoomサポート
今回の症例は、上記で説明した治療方法ではなく、Zoomを使った方法で改善しました.
心の信号の混線
Zoomのため混線は可能性です。
どのような解釈をしてしまっているのかを特定していくことで混線は解かれていきます。
1、周りの流れに合わせなければならない
2、手汗をかいてはならない
3、昼と夜で同じ状態で運転できなければならない
4、1時間乗って大丈夫か確認しないと治ったとは言えない
他にもありましたが重要だったポイントは4点でした。
まとめると、
昼間はリラックスして運転できているけれど、夜の高速道路は不安で緊張が強くスピードが出せないので昼のように普通に運転ができていないという解釈をされていました。
夜は、視界が悪いから安全のためにスピードを出していないという解釈に気づいたことで、周囲に合わせてスピード出す必要もないと解釈されていました。
さらに、手汗もハンドルを握っていれば出るし、1時間以上運転する機会が少ないのにそれができないと治っていないと解釈するのは、1時間に捉われ過ぎていることに気がつきました。
その結果、高速道路を運転したいという気持ちも出てきましたし、1時間も機会があれば全然できそうという安心に変わりました。
実際に、毎週2回高速道路を20分程度ですが運転するため、その機会も問題なくなりました.
まとめ
高速道路の運転で不安や手汗に悩むのは珍しいことではありません。
心と体の信号の混線が原因です。
混線を整えるために自分に向き合えば改善できるという事実を知ることが改善の第一歩です。
正しいアプローチで、再び安心して高速道路を走れるようになりますので、この記事を読んで治療に興味が持てた方は是非ご相談ください.
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免責事項
当院は医療行為・マッサージ行為・慰安行為は行いません。カイロプラクティックおよび心身条件反射療法(PCRT)を用い、神経機能の調整を通じて自然治癒力が発揮される環境づくりを目的としています。症状・疾患名の診断や投薬、外科的治療は医療機関にてご相談ください。既往歴・治療中のご病気がある場合は、事前にお知らせください。


























