ストレッチ、筋トレをしているけれど腰痛が治らない原因は何？

腰痛に困っている方の多くがストレッチや筋トレをすれば治ると期待を持たれています。

確かに、治る人もいるかもしれませんが多くの人が治らず途中で諦めてしまいます。
効果的なストレッチについては人それぞれ腰痛のタイプによって異なるためここでは言及しません。
本記事では、なぜストレッチや筋トレをしても腰痛が治らないかについて解説します。

ストレッチや筋トレで腰痛が治らない原因

１、あなたの腰痛改善に必要なストレッチ、筋トレではないから
２、あなたの腰痛の原因ではないから

１、あなたの腰痛改善に必要なストレッチ、筋トレではないから

あなたはなぜ腰痛だからストレッチ、筋トレをしようと思いましたか？
①インターネット、SNSに書いてあったから
②通院先の整形外科、整体等で指導されたから

どちらにしてもあなたの腰痛改善に必要なストレッチ、筋トレではないことが考えられます。

そもそも腰痛の原因は、筋肉が硬いから、筋力がないからではありません。
なので、ストレッチや筋トレをしても改善しません。

私も体は硬いですが腰痛はありません。
ストレッチは気持ちがいいですが、筋肉が柔らかくなるには数週間、数ヶ月、数年と本気でやらなければなりません。
たまにやる程度で柔軟性は向上しませんので、腰痛を改善させるために柔軟性を求めても効果が発揮されません。

また、腰痛で整形外科や整体を受診すると腹筋が弱い、お尻の筋肉が弱いなど筋力が弱いことが腰痛の原因かのように言われることがあります。
これも関係ありません。
スポーツ選手は筋力がありますが、腰痛に悩まされている選手がいます。
腰痛は筋力があるかないかとは関係ありません。
筋力があればいいのではなく、筋肉がしっかり機能するかが重要です。

２、あなたの腰痛の原因ではないから

腰痛の症状は、筋肉性、関節性、神経性、ストレス性と様々です。

あなたの腰痛が何が原因になっているのわからない状態で、ストレッチ、筋トレが良いらしいからやってみようでは効果は期待できません。
自分の腰痛の原因を知りたい場合は当院にご相談ください。
施術と必要なことをお伝えして改善をサポートいたします。

正しいストレッチと筋トレの知識をつける

ストレッチには、静的ストレッチと動的ストレッチがあります。
静的ストレッチは、ゆっくり伸ばすストレッチです。
動的ストレッチは、動かしながら行うストレッチです。
運動の終わりには静的ストレッチは有効ですが、腰痛のような機能的でない体には動的ストレッチのほうが効果的です。
スポーツの前も動的ストレッチが有効とされ、一昔前のような静的ストレッチは有効でないことが言われています。

筋トレも筋力をアップさせるためには必要ですが、腰痛を改善させるために筋力をアップさせる必要はありません。
個人個人の筋力がありますので、それが体を支えてくれます。
支えるためには筋肉に適切な指令が出ることが重要です。
闇雲に筋トレをすれば腰痛が治るわけではありません。

腰痛の本当の原因を知る

腰痛の原因は機能障害です。

機能障害は、体をコントロールするシステムが健全に機能していない状態のことです。
筋肉が健全に働き、関節が健全に動き、治る力が健全に働けば腰痛にはなりません。
筋肉、関節が健全に働くためには神経系が健全じゃないといけません。
神経ー筋肉ー関節の関係性が重要です。

この関係性が健全であれば、腰を支える筋肉も健全に働きますので筋トレをして筋力アップする必要はありません。
治る力が適切に働いていれば、ストレッチをしなくても栄養、睡眠で回復していきますので腰痛にはなりません。
もし仕事柄、体を使うのであれば、仕事前に動的ストレッチを行い、仕事終わりに静的ストレッチを行えば腰痛にはなりません。

腰痛の原因は、あなたの体が機能障害を起こし環境に適応できていないことです。
さらに本当の原因を追求すると機能障害が起こる原因に行き着きます。
それが腰痛の本当の原因です。

その場合「ストレスー神経系の誤作動ー筋肉の誤作動ー関節の誤作動ー腰痛」の関係性に注目します。
ストレスの中身が何かを特定していく、神経系の誤作動がどこで起こっているのかを特定していく、そして、健全な状態に切り替える。
その結果、機能的な体になり腰痛は治っていきます。

最後に

ストレッチ、筋トレをしていても腰痛が治らない理由について解説しました。

体の機能が異常を起こしている状態で、ストレッチや筋トレをしてもそれらが健全な体を作ってくれるには時間がかかります。
ストレッチ、筋トレをして腰痛が治ったとしても、それはストレッチ、筋トレで機能的な体が手に入ったからです。
柔軟性が増したから筋力がアップしたからではありません。
ストレッチ、筋トレで刺激を入れることで体をコントロールする信号が徐々に整い健全になっていったからと考えましょう。
柔軟性が高ければ腰痛にならないのであれば、バレリーナは腰痛にならないでしょうか？
筋力が強ければ腰痛にならないのであれば、スポーツ選手は腰痛にならないでしょうか？
どちらもそんなことはありませんよね。

ストレッチや筋トレが必要、腰痛は治ると目にしたり、聞いたりする機会があるかもしれませんが、正しいかどうか精査する必要があります。
健全な機能を取り戻してからストレッチ、筋トレをした場合は、日常生活のパフォーマンスや腰痛予防につながるかもしれません。

健全な機能の体づくりをしたい方は当院にご相談ください。