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坐骨神経痛は筋肉の緊張が原因に?効果的なストレッチ体操4選
坐骨神経痛の原因が「筋肉のこわばり」や機能障害にあることがあります。
お尻〜脚の痛み・しびれが座位や立ち上がりで悪化する方は、まず筋由来の関連痛を疑いましょう。
本記事では、筋肉と坐骨神経痛の関係を解説し、効果的なストレッチ体操を4つ紹介します。
要点
- 「筋肉由来の坐骨神経痛」の仕組み(関連痛・機能障害)を知る
- こわばりへの安全なセルフケア(動かす/ストレッチ)を知る
- 再発を防ぐために「神経系の調整+機能回復」が必要な理由を知る
目次
筋肉と坐骨神経痛の関係(関連痛・機能障害)
坐骨神経痛は、神経・筋肉・関節が協調して働けない状態=機能障害で起こります。
筋肉の一部に生じた過緊張や過敏点から、離れた部位に痛みが広がって感じる「関連痛」が脚へ放散することがあり、これは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による神経圧迫とはメカニズムが異なります。
筋肉は骨と骨をまたいで付着し、収縮と伸張で関節を動かします。
こわばりが続くと動きがぎこちなくなり、関節への負担増 → 痛みの慢性化に繋がります。
これを放置すると、日常の何気ない動作でも痛み・しびれが出やすくなります。
関与しやすい筋肉一覧
- 小臀筋(しょうでんきん)
- 中臀筋(ちゅうでんきん)
- 梨状筋(りじょうきん)
- 腸腰筋(ちょうようきん)
- 大臀筋(だいでんきん)
- ハムストリングス(もも裏の筋群) など
図の ✖️ 付近が過敏点、赤色が放散しやすい領域のイメージです(代表図)。




ハムストリングス

小臀筋・中臀筋・梨状筋



効果的なストレッチ4選
筋が硬い=異常とは限りません。
セルフケアでは「異常探し」より、軽い動きで循環を促すことが目的です。
セルフケアのやめるポイントは、「激しい痛みの場合は中止」「心地よい伸びでストレッチ」する。
ストレッチのポイント
頻度の目安
- 各10〜20秒 × 1〜2回(心地よい範囲)
- 1日2〜3回
- デスクワーク中は30〜60分ごとに約60秒、体位を切替
① 後面(もも裏:ハムストリングス)

② 前面(腸腰筋・大腿四頭筋)

③ 外側(臀部外側:小臀筋・中臀筋)

④ 内側(内転筋)

まず医療機関を優先すべきサイン
- 急な筋力低下・麻痺がある
- 排尿・排便障害がある
- 会陰部(股の周囲)のしびれ・感覚低下
- 高熱や悪寒を伴う強い腰痛
- 転倒・事故など外傷後に痛みが増悪
※迷う場合は、まず整形外科などの医療機関で評価を受けてください。
坐骨神経痛を根本改善させる重要ポイント
医療機関も整体も挑戦したけど坐骨神経痛が治らないと悩んでいる方が、坐骨神経痛を根本的に改善させる方法があります。
揉む・押すだけでその場が楽になっても、再発を繰り返す方が少なくありません。理由は、筋をコントロールする神経系が誤作動していると、筋・関節はまた同じ使われ方に戻るからです。
- 神経系の調整:誤作動信号を整え、筋肉・関節が本来のタイミングで働くように機能を整える
- 機能回復の学習:施術後、良い状態を継続するために、体操やエクササイズで健全な機能を再学習させていきます
当院では、アクティベータ法(神経系に配慮した低刺激の整体)や、ストレス(心の誤作動信号)への配慮を組み合わせ、戻りにくい状態を目指します。セルフケアは「何を・どの程度・いつまで」行うかが重要なため、状態を評価しながら一緒に最適化していきます。
よくある質問
Q. 自分の痛みは「筋肉由来(関連痛)」か見分けられますか?
姿勢や動作で増減しやすい/押すと別の場所に響く/しびれの範囲が神経の走行と厳密に一致しない──といった所見は筋肉由来で起こりやすいサインです。迷う場合は、当院にご相談ください。
Q. 画像検査(レントゲン・MRI)は受けるべき?
危険な疾患の除外や手術適応の判断に有用です。一方、画像所見と症状が一致しないこともあります。まずは症状・経過から臨床評価し、必要性を検討します。
Q. セルフケア(動かす/ストレッチ)はどのくらいの頻度で?
各10〜20秒×1〜2回を1日2〜3回が目安。デスクワーク中は30〜60分ごとに体を動かしてみてください。鋭い痛みが出たら中止してください。→ セルフケアへ
Q. ストレッチで痛みが強くなる時は続けても良い?
安全ラインは「心地よい伸び〜軽い張り」まで。鋭い痛み/しびれの増悪/翌日の反動が強い場合は中断し、角度・回数を下げて再開します。
Q. 温める・冷やすはどちらが良い?
「楽に感じる方」を優先。こわばり主体なら温めが合うことが多いです。熱っぽさ・炎症感が強い時は短時間の冷却も可(長時間は避ける)。
Q. マッサージやフォームローラーは有効ですか?
短期的な緩和には役立つことがありますが、強圧は逆効果になりやすいので軽圧・短時間(30〜60秒)を基本に。再発予防には「神経系の調整+機能回復」の併用が重要です。→ 根本改善へ
Q. どの筋が関与しやすいですか?
小臀筋・中臀筋・梨状筋・腸腰筋・大臀筋・ハムストリングスなどが代表です。部位別のイメージは 関与しやすい筋肉一覧 をご覧ください。
Q. デスクワーク中にできる工夫は?
- 30〜60分ごとに姿勢を切り替える(立つ/座る/その場足踏み)
- 座面の奥行きを変える・背もたれに預ける/離れるを交互に
- 片脚を軽く前に出す など小さな変化をこまめに
詳しい方法は セルフケア を参照。
Q. 痛い日は仕事を休んだ方が良い?
まずは内容・量を調整して継続を検討(座る↔立つの切替、移動の少ないタスク、30〜60分ごとに姿勢を切り替えるなど)。完全休業より回復が早く進むケースが多いです。
Q. ウォーキングや軽い運動はしても大丈夫?
痛みの範囲で短め・小さめから。例:5〜10分歩いて様子を見ながら増量。坂や段差は後回しに。動けた体験は回復を後押しします。
Q. どのくらいで変化が出ますか?
個人差はありますが、セルフケア直後の軽さ/数日〜数週間での「波の小型化」を目安に。再発しにくさは、神経系の調整と使い方の再学習を併用した方が安定しやすい傾向です。→ 根本改善へ
Q. すぐに医療機関へ行くべきタイミングは?
急な筋力低下・麻痺、排尿/排便障害、会陰部の感覚低下、高熱や悪寒を伴う強い腰痛、外傷後の増悪は先に受診してください。→ 受診の目安
予約・相談
LINEで予約・相談可能です
料金について
料金とコースは料金ページをご確認ください。
店舗情報
免責事項
当院は医療行為・マッサージ行為・慰安行為は行いません。カイロプラクティックおよび心身条件反射療法(PCRT)を用い、神経機能の調整を通じて自然治癒力が発揮される環境づくりを目的としています。症状・疾患名の診断や投薬、外科的治療は医療機関にてご相談ください。既往歴・治療中のご病気がある場合は、事前にお知らせください。


























