
野球イップス、ゴルフイップス、ダーツイップス、テニスイップス、陸上イップスなど、スポーツに関係するイップス症状で悩んでいるあなたへ。
【イップス克服のためにこんな間違えしていませんか?】
この記事は、スポーツ関係のイップスに悩んでいる人が起こしがちな間違えを解決する内容になっています。
この記事を読むことで、間違ったイップス克服法から根拠のある克服方法に切り替えるきっかけになると思います。
私は、18年間のカイロプラクティック業界歴と7年間の開業歴です。現在は、心と身体の両面に注目する誤作動調整を行なっている治療家です。
イップスの悩みは、周囲の人の理解が得られなかったり、相談する相手がいなかったりと本当につらい苦しみを味わっていると思います。
この記事で、少しでも克服のヒントになったら幸いです。
Contents
イップスとは
イップスは、ジストニアの一種で、運動を司る脳の機能異常によって起こる運動機能異常です。
こちらの記事を読んでいない人はこちらから読んでみてください。
イップス症状は
症状は人それぞれで様々ですが、その人にとってはパターンを持っています。
ある状況になると上手く身体が動かなくなる。
練習では大丈夫なのに、大会では身体がおかしくなる。
短い距離では大丈夫なのに遠い距離になるとおかしくなる。
野球の場合は、
野球のピッチャーがキャッチボールは大丈夫だが、マウンドに立つと投げられなくなる。
一人で練習しているときは大丈夫だが周囲に人がいると投げられなくなる。
このように、周囲の人からするとさっきまでできていたことが何で今はできないの?となり理解してもらえなくなります。
さらに、周囲の人からのアドバイスは全くもって素人意見なので間違えだらけということになります。
しかし、アドバイスを聞かないわけにいかないので、間違った克服方法で克服しようと頑張ってしまい、さらにどん底へとハマっていってしまいます。
間違えだらけの5つのイップス克服法
それでは、間違ったアドバイス、克服方法を5つにまとめましたのでみていきましょう!
①フォームを直せ、正せ
イップスの原因を知らない人は、イップスは悪いフォームが原因で起こっていると勘違いしています。
そして、正しいフォームを教え込もうとします。
結論から話すと、
スポーツに正しいフォームなど存在しないので、イップス克服にフォームを気にする必要はありません。
正しいフォームがありそうに思いますが、それは指導者が信じているフォームに過ぎません。
あなたがやっているスポーツでのプロはみんな一律に同じフォームでプレーされていますか?
あなたがプロ選手であれば、あなたは隣のライバルと同じフォームでプレーしてきましたか?
パフォーマンスをあげていくために、フォーム改造をするのは結構ですが、
フォームの改善と、イップス克服とは別の話です。
【投球イップスに悩む野球選手の場合】
✅もっと足をあげて大きなフォームで投げろ!
✅左肘の位置が悪い。
✅右肘をもっと上げろ低すぎる。
✅身体をもっと捻れ
✅ボールの握り方が悪いからだ。
✅リリースポイントが早過ぎる、遅過ぎる。
✅前足で身体が支えられていない。
などなど、いちゃもんつければいくらでもフォームへの揚げ足は取れます。
【ゴルフの場合】
フォームへの揚げ足とりの真骨頂といえばゴルフです。
他人からも言われるし、レッスンプロからも言われる。
さらには、自分で自分にも言ってしまう。
プロでも自分にやってしまうから恐ろしい。
✅腕を使ってあげてるぞ!
✅真っ直ぐ引けてないぞ!
✅コックしてないぞ!
✅身体の捻転が足りないぞ!
✅トップの位置が低いぞ!
✅ダウンは腰からだろ!
✅コックはほどくな!
✅インパクトは顔を残せ!
✅前傾をほどくな!
などなど、ゴルフはフォームにとても厳しいです。
スポーツのフォーム改善でイップス克服を考えている方は
今すぐやめることをおすすめします!
②メンタルが弱いから強くなれ
イップスは、緊張する場面で起こりやすいです。
そのため、イップスが大事な場面で出ると周囲から、
「本当お前はメンタルが弱いな!」
「もっとメンタルを強くしろ!」
「お前はメンタルを鍛える必要がある!」
などと言われてしまいます。
【結論】
【メンタルに強いとか弱いとかの評価はありません!】
【イップスはメンタルが弱いからなるわけではありません!】
緊張する場面で起こりやすいとお伝えしましたが、緊張する場面は人それぞれです。
そして、あなた自身も「緊張」を自覚していない場合があります。
無意識に緊張パターンのスイッチが入っているだけです。
ですから、「メンタルが弱いからだ」という周囲からの声はイップス選手を追い込みます。
「メンタルが弱いからだ!」なんて言えるのは選手よりも上の立場の場合が多いです。
監督、コーチ、先輩、自分より上手い人、親などです。
この中でメンタルについて詳しい人は誰一人いないです。
いたらその人はそんなことは言居ません。
周囲の声に惑わされて、あなたも自分自身に対して「自分はメンタルが弱い、もっと強くならなきゃ」なんて声をかけないようにしましょう!
③もっと練習しろ
イップスが練習不足、技術不足だから起こるとの勘違いからのアドバイスです。
イップスになる人というのは、ある一定レベルを超えた、そのスポーツでは上手いと言われる選手です。そのため、練習は十分にしています。
もし練習もしていない、レベルもそれほどでもないのであれば、あなたの症状はイップスではないのかもしれません。
イップスは、練習でなんとかしようと思っても、練習中にイップスを発症しない場合があるので、練習を積んでも本番でイップスを発症してしまい、ネガティブな悪循環サイクルに嵌るだけになってしまいます。
イップス克服には、通常の練習とは異なる、イップス克服のための練習が必要です。
ですから、「もっと練習しろ!」や「もっと練習しなきゃ!」はイップス克服には間違えです。
④もっと筋トレしろ
もっと練習しろと同様に、イップスが筋力不足によって起こっているという間違えです。
体幹が弱いから身体が支えられずフォームがブレているからイップスになっている。
足腰が弱いからそれを上半身で補っているからイップスになる。
体育会系に多い筋トレで全てが解決するという思い込み!が、イップス克服を遅らせてしまいます。
⑤もっと柔軟性を上げろ
上記と同様に、柔軟性が低下しているからイップスになるという間違えです。
イップス症状を傍からみると身体の緊張感から、プレーが小さくなってみえる場合があります。
そのため、身体が硬いからプレーが小さくなりイップスになっているという思い込みから、柔軟性を上げろとなってしまいます。
柔軟性を上げたからといってイップスが改善するわけではありません。
まとめ
今回の記事では、「5つのイップス克服の間違え」をお伝えしました。
②メンタルが弱いという間違え
③もっと練習しろ
④もっと筋トレしろ
⑤もっと柔軟性を上げろ
これら以外にも、色々な間違った克服方法を試している人がいるかもしれません。
時には、筋トレをして自信がついてイップスを克服した人もいるかも知れません。
しかしそれは、筋力不足が原因ではなく「自信の低下が原因」と言えます。
周囲にイップスの専門家がいるケースは少ないと思います。
そのため、素人同士の会話で克服を目指すしかなくなってしまう、または専門的でないインターネット情報で克服を目指すしかなくなってしまう場合があります。
今回この記事を参考に間違ったイップス克服方法をやめ、
他の記事で克服方法を書いていますので、そちらを参考に早期イップス克服ができることを願っております。
イップス克服に関するご相談はメールにて受け付けておりますので、お気軽にご連絡下さい。