
ダーツイップスになりダーツが投げられないとお悩みの方へ
- 肘が固まってしまう
- 手が出ない
- 投げられない
このような悩みを抱えながらダーツをやっている方はダーツイップスなのかもしれません。
今回のブログでは、ダーツイップスで困っている方からの質問にお答えした時の内容を公開し、現在ダーツイップスに悩む方のダーツイップス克服の参考になればと思います。
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ダーツイップスで投げられないと悩んでいる方へ
ダーツイップスの方からの質問
- 技術面の改善の方が治る気がします。
- 改善の実績を多く持たれているのですか?
- 複数回通院しなければ治らないのでしょうか?
- 身体への負担が原因だと思っていますが違うのでしょうか?
- イップスが改善したとしてもまた再発するのではと思ってしまいます。
- 目を瞑って投げると大丈夫なのはなぜ?
- お酒を飲んでいる時は大丈夫なのはなぜ?
- ダーツの早投げは効果的?
- ダーツから一定期間離れるのは効果的?
ダーツイップスの方からの質問
技術面の改善の方が治る気がします。
質問①
「治療には興味があるが、技術面の改善の方が治る気がしてしまいます」
回答
この質問は非常に良い質問です。
おそらく90%以上のダーツイップスの人が同じように思っています。
技術面の改善をしていたらイップスが治ったという人もいると思います。
イップスは病気ではないので自然に身体や脳が新しい神経回路を作り出してくれれば治っていくものです。
しかし、技術面(フォーム、姿勢、体の使い方)が根本原因であれば、
- どんな場面でも
- どんなダーツを使っても
- 誰に見られていても
- 一人でやっていても
症状が出るということですよね?
スムーズに投げられる時がありませんか?
質問者からの回答は、
「確かに家で投げている時や一人で投げている時はイップス症状は出ません」とのことでした。
出るのは試合の時が多いとのことでした。
技術が関係しているのであれば、投げられたり投げられなかったりするのはなぜなのでしょうか?
と回答させて頂きご納得されていました。
技術が本質的な原因ではないのです。
改善の実績を多く持たれているのですか?
質問②
「ダーツイップスの改善実績が多いのですか?」
回答
誰もが実績の多い人にみてもらいたいですよね。
しかし、当院では「私のダーツイップス改善の実績は多くないです。」と回答。
競技ごとの実績は関係ないです。
当院には、野球イップスが多く、その改善率も非常に高いと思っています。
競技毎に施術方法が変わらないから本質的な治療なのです。
イップスの本質を理解していればどの競技でどんなタイプのイップスでも対応可能です。
複数回通院しなければ治らないのでしょうか?
質問③
「複数回通院しなければ治らないのでしょうか?」
回答
通院の目安は4~6回が最初の目標です。
1~2回で改善してしまうイップスの方もいれば、10回以上かかる人もいます。
身体への負担が原因だと思っていますが違うのでしょうか?
質問④
「投げ方を変えて身体への負担がかかったことが原因だと思っているのですが違うのでしょうか?」
回答
投げ方を変えたり、ダーツを変えたり、疲労が溜まっている時に練習しすぎたからなどダーツイップスになる直前のことを考えると、こんな事柄が思い浮かぶと思いますが、質問①でも答えた技術面と同様、身体に負担がかかったのは結果でしかありません。
この方はこの質問の前に「もっと上手くなりたいと思って」という言葉を付けていました。
つまり、
もっと上手くなりたい
↓
投げ方変えてみた
↓
いつもと違う体の使い方
↓
体に負担
↓
イップス
が、言葉にも表れています。
「もっと上手くなりたい」と思った心には。
- 誰かに負けた悔しさがあるのかもしれません。
- 優勝した喜びが忘れられないのかもしれません。
- 理想の自分に辿り着きたいのかもしれません。
色々な無意識の心があるのです。
人間の行動は90%以上が無意識です。
ダーツを投げるのも無意識のシステムが可能にしてくれています。
そんなあなたの無意識が誤作動していることがダーツイップスの原因なのです。
もし投げ方を変えて身体への負担が原因であれば、
ゆっくり休んで身体の負担を解消すればイップスは治りますよね?
イップスが改善したとしてもまた再発するのではと思ってしまいます。
質問⑤
「イップスが改善したとしてもまた再発するのではと思ってしまいます」
回答
確かに、再発することを恐れることはありますよね。
しかし「まずは改善すること」を目標にすることが大切ではないでしょうか?
「イップスが改善したとしても」と言えるということは、この方は「改善している自分がイメージできる」のでダーツイップスが改善しやすいとも言えます。
目標を見誤り改善を遅らせてしまう人は多いです。
目を瞑って投げると大丈夫なのはなぜ?
質問⑥
「目を瞑って投げると大丈夫なのはなぜ?」という質問です。
回答
これは「感覚トリック」です。
私達人間は、無意識に様々な情報を脳にインプットし処理しています。
そのインプットをダーツイップスが出る時と異なるものをインプットしてあげることで、脳の処理が異なり、ダーツイップスの神経回路を通らないためダーツイップスが起こらないと考えられます。
感覚トリックを繰り返すことで自然とダーツイップスの神経回路を通らなくなった人はダーツイップスを自分の力だけで克服できる場合があります。
そのためインターネットなどに「○○をしたらダーツイップスが治った。やってみて。」という技術論の話が溢れてしまうのです。
感覚トリックは人それぞれ違いますし、昨日まで大丈夫だったけど今日はだめということもあります。
対処法としては効果が期待できるので、これらの考えを踏まえてやってみると良いでしょう。
お酒を飲んでいる時は大丈夫なのはなぜ?
質問⑦
「お酒を飲んでいる時は大丈夫なのはなぜ?」という質問です。
回答
お酒を飲むと人間の身体のほとんどをコントロールする神経系の働きが鈍ります。
神経系の働きが鈍るというのは、神経という道路が通れなくなるようなイメージです。
ですから、ダーツイップスにつながる道路がお酒によって遮断されたことで出にくくなる可能性があります。
逆に、神経が過敏になりすぎて、お酒を飲むとダーツイップスの症状がひどくなる人もいます。
これも人それぞれですし、お酒が抜ければまた起こりますので、健康面からもお酒で克服を考えることはやめた方が良いと思います。
ダーツの早投げは効果的?
質問⑧
「ダーツの早投げは効果的ですか?」
回答
これも「感覚トリック」です。
いつもと違うリズムで投げることでダーツイップスの神経回路を通らないようにしてあげている可能性があります。
ですから、効果的かと言われれば、続けていれば効果が期待できるかもしれませんとしか言えません。
ダーツから一定期間離れるのは効果的?
質問⑨
「ダーツから一定期間離れるのは効果的?」という質問です。
回答
友人がこれで効果があったので期待されているようですが、私はおすすめしていません。
ダーツから離れることでダーツに対する神経回路は変化しますので改善する可能性はあります。
または、ただ単に自然に改善したという可能性があります。
先にもお話ししたようにイップスは病気が原因ではないので自然に治る人は大勢います。
しかし、ダーツから一定期間離れると「入れ感」は悪くなります。
人間は繰り返し同じことをすることで「感覚」が鋭くなってきます。
トッププロのダーツ選手にどうやったらそんなに上手くなれるのですか?と質問すれば、おそらく「練習するしかない」と返ってくるでしょう。
その練習をやめて一定期間離れることは「入れ感」を捨てることになります。
図で説明するとこんな感じです。
自分一人で克服しようとする場合は「ダーツを投げたくない」という気持ちを優先させても良いと思いますが、本音は「イップスを乗り越えたい」であれば離れないことが良いと思います。
一度ダーツから離れて、再開した時にイップスが治っていたとしても、また上手くなってくれば同じ壁に当たる可能性があります。
ダーツから離れず、イップスを抜けたその先に新たな感覚が得られることを期待しましょう。
私のイップスに対する見解
ダーツイップスの実績が少なくても自信を持って施術できる理由
私がダーツイップスの実績が少なくても自信を持って施術できる理由から書いていきます。
それは、イップスは技術面が原因ではないので、ダーツイップスの改善実績が少なくても関係ないからです。
ダーツならダーツ、野球なら野球、テニスならテニスといったように、その分野のイップス専門家を称する人がいると思いますが、それは単なるその分野のイップス克服経験者であって、イップスについて医学的な面や心理面などは知らない可能性があります。
つまり、ご自身の「思い込み」だけでサポートしている場合があります。
私は、カイロプラクティック、心身条件反射療法、コーチング、心理学を学び、脳神経系や筋骨格系、自律神経系、内分泌系など人間の基本的基礎を重要視しつつ、心の構造との関係性でイップスをサポートしています。
人間は神経の働きで動いていますが、神経系はその人自身の心に基づいて働く機能も持っています。
熱いものを触った時に手を引っ込めるような動作は「反射」と言い、あなたの意識は関係なく起こります。
お化け屋敷に入り「怖い」思いをすると手に汗をかいたり、心臓がドキドキしたり、呼吸が早くなったりするのは、「怖い」という感情が意識に上る前に自律神経系に伝わり身体に指令が出され、手の汗腺、心臓、呼吸筋などが働き起こっています。
お化け屋敷に入り「怖い」と思うのは人それぞれです。
全く怖くない人もいます。
そこには心の構造が違うからです。
「怖い」と思う人は、
- 過去に暗い中で怖い思いをしたことがあるのかもしれません
- 過去にお化け屋敷を経験して怖かったのかもしれません。
- だからまたお化けが出てくると未来を予測して怖くなっているのかもしれません。
「怖い」と思わない人は、
- 過去にお化け屋敷を経験してお化けは偽物、触ってこないとわかっているのかもしれません。
- だからこのまま進んでも何も起こらない、怖くないと未来を予想しているのかもしれません。
私達は過去の経験から未来を予測し、感情が起こります。
その感情を処理して、脳から身体へ指令が起こっています。
これらは「無意識」のうちに行われるため、「怖くない怖くない」と意識していても、結局お化けが出てくれば「怖い」し、出てくる前から「予想して怖い」ので身体に反応が起こります。
このようなことからも「身体に起こる反応は結果でしかない」ことがわかります。
イップスも身体に起こる反応、つまり結果でしかないので、ダーツも野球もテニスもピアノも同じであり各々の専門家は必要ないのです。
イップスは病気が原因ではないから・・・
2点目は、イップスは病気が原因ではないから・・・について書いていきます。
私がイップスのサポートをしている理由は、イップスを早期に改善してもらい、またその分野を楽しんだり、上を目指したりと人生を輝かせてもらいたいと願っているからです。
イップスは病気ではないので「放っておいても死に至ることはありません」。
また、放っておいたら治ってしまったということもあります。
それもあって自分で治そうと長期間悩んでいる人がいます!
野球イップスの例になってしまいますが、
中学生1年生でイップスになり、悩んで2年間自力で頑張っていたらすぐ3年生です。
3年生で、もしイップスが克服できたとしても活躍はできず高校も一般校かもしれません。
1年生で早期に改善してそこから野球を楽しみ、好成績を残し、高校も名門校へ進めば、プロの道もあるかもしれません。
プロ野球選手であれば、3年間放っておいたら戦力外かもしれません。
1億、2億の夢が無職に変わってしまうかもしれません。
人生は誰にも未来はわかりませんが、可能性は無限大にしてあげることが私の役目でもあります。
ですから私はその人が望む範囲でサポートをしています。
もっとこんな頻度で通えば良くなると私が思っていてもそれは伝えるだけで強制はしません。
イップスに悩みその分野を辞めたら、その後人生が輝く可能性もあるからです。
例えば、ダーツイップスのダーツバーの店主がダーツイップスでダーツが嫌いになり、ダーツを辞め、ダーツバーを辞め、次の起業をした時爆発的に人気が出て人生が輝いたら、ダーツイップスになって良かったと思うかもしれません。
それをコントロールすることは誰にもできません。
ですからその人の望む範囲でサポートをするのです。
このようにイップスは、本人の「無意識」に根本原因があるわけです。
それを覚えてしまったことが長期間続いてしまう原因です。
それを「脳の誤作動記憶」と呼んでいます。
無意識に記憶してしまった誤作動の記憶がイップスの原因です。
そこには、あなたの「感情や記憶」「神経」が関係します。
これらをあなたの身体に訊きながら探していきます。
原因を認識することであなたの脳はダーツイップスで使っていた神経回路を使用しなくなり、新たな神経回路を作ってくれます。
「神経の可塑性」です。
このような方法でダーツイップスを当院ではサポートしております。
興味がある方はご連絡下さい。質問もお待ちしております。
それではあなたのダーツイップス早期改善を心より願っております。
長文を最後までご覧頂きありがとうございました。