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あなたのダーツイップスが治らない理由
それは「克服方法が間違っている」からです!
ダーツイップスになり何年も悩んでいるプレイヤーは少なくありません。
間違えだらけの克服方法
間違え①「フォームの見直し」
これが大きな間違えでありダーツイップスが治らない原因です。
フォームの見直し、つまりは「技術に問題があると思ってしまっている」のです。
- 肘の角度
- 手首の角度
- 前腕の角度
- 両肩の水平位置
- 顔の位置
しかし、これらはダーツイップスには関係ありません。
理由は簡単です。
「イップス症状が出ない時がありますか?」
→回答「Yes」
ダーツイップスは毎回投げる度に発症するわけではありません。
もし技術が関係するのであれば、
投げられる時や投げられない時があったりなかったりすると思いますか?
投げられる時は技術が良い時で、
投げられない時は技術が衰えた時なのですか?
そんなに技術って簡単に付いたり、衰えたりするものなのですか?s
プロダーツプレイヤーでもイップスの人はいます。
その人はあなたより技術が低いですか?
もし両肩の位置が水平でない事がイップスの原因であれば、水平にせずに投げてみて下さい。
本当に投げられませんか?
このようにダーツイップスが治らない人はイップスの原因が技術の問題だと思い込んでいて、一生懸命「あーでもない、こーでもない」と技術レベルを上げようと必死になっている人です。
ダーツイップスの原因
では、ダーツイップスの原因について解説します。
ダーツイップスはあるレベルで上級者になった人に起こります。
最初は、楽しく、上達も順調にしてきたけれど、
ある時から、勝つ事、より入れるために考えるようになってきます。
最初は、何も考えずただ楽しかったダーツが、
次第に、考えるダーツになってしまった。
これがイップスの原因です。
人間の身体は何も考えなくても動かすシステムが備わっています。
「無意識の運動プログラムシステム」です。
歩いたり、食べたり、自転車を乗ったりする時に、
意識的に、右足を出せ、左足を出せ、腕は何cm引けなどと命令をしていませんよね?
でもなぜか、身体はそれをやってくれます。
それは、人間の脳に超高性能のコンピュータシステムが入っているからなのです。
これは勝手に働いている分には調子が良いのですが、
命令されると働きが悪くなってしまう特徴を持っています。
何も考えずにダーツをしていた頃は、この超高性能コンピュータシステムも快適に働いてくれていて、どんどん記憶し出力し、目的を達成してくれていました。
しかし、ある時からこの超高性能コンピュータシステムにあなたは命令を下すようになったのです。
それが上級者になり始めた時です。
勝つために、より入れる確率を上げるために、あなたは何と命令を下すようになりましたか?
これが「ダーツイップス克服の鍵」となります。
ダーツイップス克服方法
②ダーツイップスの話を仲間としない。
③ダーツに対する無意識の自分に向き合う
まずは、①技術が原因でイップスが起こっているのではないことを理解する。
これまでインターネットや仲間から収集した改善するための方法は、ほとんどが「技術論」ではなかったですか?
中には技術面でイップスを克服した人もいるかもしれませんが、それはその方法を繰り返し続けられたことで無意識の運動プログラムが書き換わったおかげです。
もしあなたが技術論で何とかしたいと思うならば、一つのことを決めてやり続けて下さい。
色々な情報を取り入れて、取っ替え引っ替え試しているとイップスは治りません。
技術が原因でイップスになったのではないことを理解できれば、無意識の運動プログラムシステムが正常に働き始めてくれるはずです。
②ダーツ仲間とイップスの話をしない。
イップスの話をすると、必ず技術の話になったり、本音とは違う話をしてしまったりします。
本音では「すぐにでも治りたい」と思っているのに、
会話では「まぁ投げられてるからそのうち治ればいいかな」なんて言ってしまう。
本音と建前のギャップも超高性能コンピュータシステムには悪影響を与えます。
ですから、イップスの会話になったら席を外しましょう。
耳に入ってくるだけで脳は無意識に情報をキャッチしてしまうので出来る限り避けるようにしましょう。
本当に信頼できる仲間との会話であれば、心の拠り所になるかもしれないのでその限りではありません。
最後がダーツイップス克服のための本質的克服方法です。
③「ダーツに対する無意識の自分に向き合う」
キーワードを何点かあげておきます。
「期待」「義務」「恐怖」「警戒心」「競争心」「執着心」「羞恥心」「復讐心」「自尊心」
誰かに発表するわけではないので素直に向き合ってみましょう。
私と一緒に「身体が反応する検査」を行えば、あなたのダーツイップスに関係しているキーワードとその内容がより明確にはなりますが、ここではセルフケアとしての段階を解説していきます。
例を挙げすぎるとあなた自身の無意識がその情報に引っ張られてしまう恐れがあるので、例は最低限にしておきます。
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「期待」は何でしょうか?
期待とは、自分自身や他人に対してこうして欲しい、こうなって欲しいと思う心です。
「来年のあの大会で優勝したい」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「義務」は何でしょう?
義務とは、~しなければならないと思う心です。
「イップスを早く治さなければならない」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「恐怖」は何でしょう?
恐怖とは、何かを恐ることや心配する不安になる心です。
「ブルに入らなかったらどうしよう」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「警戒心」は何でしょう?
警戒心とは、起こって欲しくない事柄やもしかしたらこうなるではという心です。
「大会でイップスが出たらみんなから笑われて恥をかくのではないだろうか」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「競争心」は何でしょう?
競争心とは、勝ち負けに関する事柄や理想との比較、他人との比較する心です。
「あいつには絶対に勝たなければならない」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「執着心」は何でしょう?
執着心とは、いつも考えてしまう事柄やこだわってしまう心です。
「投げる時は肘と肩の位置を気をつけて投げなければならない」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「羞恥心」は何でしょう?
羞恥心とは、恥や恥ずかしさにつながる心です。
「プロダーツプレイヤーとしてイップスになるなんて恥だ」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「復讐心」は何でしょう?
復讐心とは、恨みや怒り、忘れられない事柄に関する心です。
「俺が投げる時に野次ってきたあいつが許せない」
ダーツに対する無意識のあなたが持つ「自尊心」は何でしょう?
自尊心とは、自分の知識、技術に対する自信に関する心です。
「俺は運動神経が良いし、何でもやれば上手くなれる」
このような無意識の心があなたの超高性能コンピュータシステムに命令を下していたり、影響を与えていたりします。
その結果、超高性能コンピュータシステムは誤作動を起こしてしまいイップスを発症してしまいます。
例えば、「恐怖」
ブルに入らなかったらどうしよう。
↓
だったら辞めておけ
or
ちゃんと入れろよ
or
入れるには肘の高さに気をつけろ
or
入らなかったら恥ずかしいぞ
「ブルに入らなかったらどうしよう」という恐怖だけでも、そこから関係する心は幅広いのです。
様々な無意識の心が、
超高性能コンピュータシステム(脳、無意識の運動プログラムシステム)に影響を与え、そこから出力される情報を誤作動させる。
イップスはこのような心の状態が根本原因としてあるので、
技術論で必死に克服しようとする者はその世界から抜け出せなくなるのです。
まとめ
イップスは技術が原因でなっているのではない。
だから一生懸命技術論で克服を目指そうとしても治らないのである。
人間は、無意識に動くことを得意とし、意識して動くことを不得意とする。
意識して動くとは、この時はこうしなければならないと考えたりすることである。
意識の背景には、無意識に、こうしなければならないといった様々な心が影響する。
無意識の心が無意識の脳に影響することで、無意識の運動プログラムは誤作動を起こすと考えられている。
これを知らなければ、いつまでも技術論でイップスという魔物と戦うことになってしまう。
ダーツイップスの世界から抜け出すには、イップスと戦ってはならない。
無意識の心はあなた自身だから戦ってはならない。
無意識の自分を認識してあげよう。わかってあげよう。
それがダーツイップスの克服への道である。
専門家のサポートを受けたい人はお気軽にご相談ください。