
イップス克服のためにこれまで色々なことを試して苦労してきたと思います。
あなたがもし、フォームや投げ方ばかりに注目してイップスを克服しようとしているならば、この記事を読む価値があります。
私は、栃木県佐野市でイップス克服をサポートする治療院をやっている篠崎です。
脳の誤作動記憶を簡単に説明すると、脳に入力される情報とそれを処理する脳が誤作動してしまっている結果、身体に出力される指令が誤作動し、結果として身体の運動が誤作動するという考えです。
今回のブログ記事では、投球イップス克服に取り組んでいる最中のあなたのために、
練習中にできる3種類6つの対処法を解説しています。
家でできる簡単な練習方法も解説しています。
これを実践していたらイップスが治ってしまったということも十分にあり得ますので、読むだけで終わらずに実践してみて下さい。
やるかやらないかはあなた次第です。
あなたの投球イップス克服のお役に立てれば幸いです。
Contents
投球イップス克服へ練習中にできる対処法
投球イップスを克服したいと試行錯誤中に練習中にできる対処法をご紹介していきます。
対処法なので、一過性となってしまう場合もありますが、
続けていたら自然とイップスが出なくなったということもありますので繰り返し試してみて下さい。
今回紹介する方法は、
「A+B+C=イップス」だとしたら
「A+B+C+D=健全」にしてあげることでイップス発症を抑制する方法です。
イップスと同じ身体が思い通りに動かせなくなるジストニアという症状では、
「感覚トリック」や「特定の動作や姿勢」で症状が軽減することがわかっています。
これを野球イップスに用いてあげましょう!
3種類計6つの方法をお伝えします。
6つ目の方法では、家でできる簡単イップス克服法について解説していきます。
体に刺激を入れてから投げる方法
これは、身体に刺激を入れ、身体感覚を変化させた状態で投げる方法です。
3つの方法をお伝えします。
ボールを強く握ってから投げる方法
投球イップスに悩んでいる人は、身体に力が入らないように、または入った力を抜くことに意識が向いてしまう傾向があります。
しかし、自然に入ってしまった力を意識的に抜くことは、あなたにとっては難しいことではないでしょうか?
意識的にボールを強く握ってあげることで、普段とは違う情報が手から脳へ伝わるためイップスが起こらなくしてくれます。
ぎゅーっとボールを握りこんだまま投げるのではなく、
ボールを握りこんだ後に力を抜いてから投げます。
グローブに一度戻してから投げても良いです。
ボールを握るという行為は筋肉を緊張させます。
つまり、神経を緊張させるということです。
神経は緊張した後必ずリラックスするという機能を持っています。
そのため、力を抜こうとしなくても自然と力が抜けルため自然体で投球することができるという神経機能を利用した方法です。
実践してみた下さい。
手のひらでグローブを5回叩いてから投げる方法
次は、手の平でグローブを5回叩いてから投げる方法です。
例えば、ボールを持つとイップススイッチが入る人でも、
「ボールを持つ」+「手の平とグローブ側の腕から刺激」を入力することで、
普段とは違う入力を加えることができるので、脳はイップスの時とは違った処理をしてくれる可能性が高まります。
胸を5回叩いてから投げる方法
次も、手の平でグローブを叩くことと同じ原理で、胸を5回叩いてから投げる方法です。
強く叩く必要はなく、刺激が入れば大丈夫です。
手の平を叩いたり、胸を叩いたりと例をあげましたが、普段とは違う刺激が脳に入れば良いので、さすっても、叩いても、他の方法で刺激を入れても大丈夫です。
ご自身のイップスが起こりにくい刺激を探してみて下さい。
リズムを変えて投げる。
投球イップスになる人のレベルは上級者です。
そのため、自分にあったリズムが身体に染み込んで記憶されています。
リズムを変える方法は2つあります。
声を出して投げる。
1つ目は、声を出しながら投げる方法です。
「あーーーっあーー」っと言いながら投げたり、
「だだだだだーー」っと言いながら投げたり、
「スットライックーーーー」と言いながらでもなんでも構いません。
これが良いという決まりはないですが、強いて言うなら最後は伸ばすと良いかもしれません。
伸ばすことで身体は力を抜きやすくなります。
ストレッチの時に息を吐くのと同じ原理です。
ゴルフでは昔から「チャーシューメーン」で打つなんて言われていましたね笑。
声を出しながら投げることで、声だけに意識を向けます。
すると、フォームや投げ方など余計な部分に意識が向かなくなり、あなたの持っている無意識の投球プログラムが働き、問題なく投げてくれます。
数字を数えながら投げる。
2つ目は、数字を頭で数えながら投げる方法です。
「イチ・ニ・サーン」とイメージしながら投げます。
このリズムが普段と同じになってしまう場合は避けて、違うリズムで投げて下さい。
「イーーーーチーーーー」で投げても良いし、
「サン・ニー・イチ・ドーーーン」で投げても良いです。
これも間違いはありませんので、自分の投球イップスが起こりにくい数字リズムを楽しみながら探してみて下さい。
目標だけに意識を向けて投げる。
最後は、目標だけに意識を向けて投げる方法です。
イップスになる人の多くが、頭の中で余計な会話が繰り返されています。
すると、目標と違うところに意識が向いてしまい身体がうまく動かないという結果になってしまいます。
投球の目標は何ですか?
綺麗なフォームで投げることですか?
投げる時の身体の感覚を感じ取ることですか?
違いますよね?
ピッチャーの目標は「どのようにバッターを打ち取るか」ですよね!
三振にするのか、打たせて取るのか、ストライクを入れるのか、ボール球を振らせるのか、その時その時で目標が違うと思います。
「ストライクで三振に打ち取る」という目標であれば、次に何を投げるかを決める。
ストレートと決めたら「ストレートでストライクを投げて三振を打ち取る」と目標になります。
ストレート、ストライク、キャッチャーミットを意識して、それ以外は何も考えない。
あとは、キャッチャーミットだけを見て投げるだけです。
投球イップスの人は目標が、
「暴投しないかな」
「フォームが綺麗にできるかな」
「すっぽ抜けないかな」
「ボールの縫い目を意識する」
のように本来の目標と逸脱している傾向があります。
そのため、目標を失った身体は投げることができないのは当たり前です。
家でできる簡単練習法
目標だけに意識をむて投げる練習方法として家で簡単にできる方法を解説します。
ビニールボールをゴミ箱に入れる練習方法です。
3つの方法を試し、どれが自分の身体が自然に動くかを感じ取ってみて下さい。
①手首を固めて、手首を意識して投げる。
②腕の振り幅を気にして投げる。
③ゴミ箱を見てそこに入れることだけを意識して投げる。
答えをお伝えしておくと、③が一番自然に投げられるはずです。
身体全体を使っていたり、どこかでリズムを取っていたり、振り幅を勝手に測っていたり、どこで投げれば入るかを勝手にタイミング取っていたり、色々な身体の使い方を自然としてくれます。
つまり、目標を決めてそこを意識すればあとは身体が勝手に色々なことをやってくれるということです。
そして、この方法で重要なことは、入ったか入らなかったかという結果ではなく、
どれが自然に身体が動いたかを感じ取ることです。
とても参考になると思うので、実際にやってみて下さい。
まとめ
このブログ記事では、投球イップス克服のために練習中にできる対処法を解説しました。
普段とは違う感覚情報を脳に入力することで、投球イップスの神経回路を通らずに脳が処理してくれるようになります。
①身体から刺激を入れてから投げる方法
②リズムを変えて投げる方法
③目標だけを意識して投げる方法
投球イップス克服には正解がありませんので、
フォームや投げ方に注目して投球イップスを克服しようと、
頑張っている人はこの方法を試してみて下さい。
YouTubeで動画としても解説していますので合わせてご覧になってみてください。