
- イップスに悩んでいる野球選手はいませんか?
- 外野からの送球は問題ないけど、塁間になると身体が固まる。
- キャッチボールは問題ないけど、練習になると腕が振れなくなる。
- 練習は問題ないけど、試合になると手首が固まってしまう。
- 野球をやっていて感じる身体の違和感。
- 身体が思い通りに動かなくなり、投球、送球がままならない。
それは「野球イップス」かもしれません。
野球イップスに悩む方のために当院に来院された「送球イップス」の症例を記事にしていきます。
*クライアントご本人に了承を得て書いております。
この記事を読むことで、自分と同じような症状が改善することを知って頂き、悩みが軽くなれば幸いです。
もし、専門家のサポートを希望される場合は、当院までご連絡下さい。
info@birthday-chiro.jp
私は、日本には数少ないWHO基準のカイロプラクターであり、脳の誤作動記憶に注目した脳神経系の専門家です。
心(脳)と身体の関係性に注目した施術が、あなたのイップスを改善してくれるでしょう。
Contents
野球イップスが3回の施術で半分まで改善【送球イップス 中学生】
送球イップスに悩む中学生が、
当院の施術を3回受けて来院前を10として5まで改善したという症例報告です。
症例は、現在イップスに悩む方の少しでも助けになればと思い、クライアント様の同意のもと掲載しています。
症例同様の改善を約束する記事内容ではございませんのでご了承ください。
捕球して投げる時に指先が固まる感覚の送球イップス
症状
セカンドゲッツー、サードゲッツーの練習で捕球して投げる時に指先が固まった感覚になり思い通りに投げられず暴投してしまう。
その他の症状
塁間以下の距離で思い通りに投げられない。
キャッチボール、ファースト・ホームへの送球が思い通りに投げられない。
イップスになるまでの経緯
中学1年生でクラブチームに入り、キャッチボールをしていると監督から投げ方が駄目だと注意され、投げ方を直されてからイップス症状が出るようになった。
それ以来、いつも投げ方を考えてしまう。
また送球ミスをしてしまうのではと不安になる。
高校へ行っても野球をしたいけど野球を続けられないのではと不安になる。
これまでにコーチからアドバイスをもらったが変化しない。
ネットスローやキャッチボールで改善を図ったが効果はなかった。
小学生の頃から野球を始め、関東大会に出場した経験を持っている。
施術目標
「イップスを完全に治して、自分の思い通りに野球がしたい」という目標に向かって施術をスタート。
初回の野球イップス施術
「イップス症状をイメージ」で陽性反応。
これに関係する誤作動記憶は何か?という前提で検査・施術を進めていきました。
ハード面調整法で反応したため、全身をコントロールする神経系の働きをカイロプラクティックのアクティベータメソッドを用いて調整していきました。
次にソフト面調整法で反応したため心身条件反射療法を用いて検査・施術を行いました。
野球で成長する価値観が反応。
価値観とは、自分が満たされたり、幸せを感じるような思考。
野球で成長する自分をイメージしてもらい、
どのくらい満足しているか10段階評価をしてもらうと「4/10」でした。
これは本人の意識の心の満足度です。
無意識の数値を身体を使って検査すると6/10でした。
この心の構造を認識してもらいながら調整。
野球で成長する価値観は陰性反応に切り替わりました。
続いて、利己心が反応。
利己心は、何か自分にとって面倒なことから逃げるべきという信念です。
「面倒な監督から逃げる」という信念が反応していました。
続いて、野球での復讐心が反応。
復讐心は、恨んでいることから納得できない、許せないことまで幅広く反応します。
「送球ミスする自分を試合に出す監督、コーチに納得がいかない」で反応。
以上で、初回はイップス症状に関係する誤作動記憶の反応が無くなったため終了しました。
2回目の野球イップス施術
3日後に来院して頂きました。
施術後の感想を聞くと、そこまで変化は感じられないとのことでした。
また暴騰するのでは、指が固まるのではと不安があるとのことでした。
ハード面調整後、ソフト面調整を行いました。
五感:聴覚:自分の声内的で陽性反応。
自分の声内的とは、外に発してはいないが頭の中にある思考のことです。
組み合わせで「義務」が反応。
「ちゃんと狙った場所に投げなければならない」という義務的思考が反応したので調整を行いました。
他にも、自分の声内的に組み合わさった感情が反応していました。
検査をしていくと「期待」で反応。
「仲間から期待」が反応したので調整を行いました。
続いて、聴覚:他人の声:自分の親の声で反応:組み合わせは「逃避」でした。
さらに深掘りすると「期待」からの「逃避」でした。
「自分の親の期待から逃避したい」と思う無意識の自分が反応、調整を行いました。
続いて、「警戒心」で反応。
「また暴投するのではと警戒する自分」
さらに深掘りすると、
「暴投して監督にまた怒られることを警戒する自分」が反応、調整を行いました。
2回目の施術は終了。
3回目の野球イップス施術
3日後に来院して頂きました。
施術後1回だけしか練習をしていないとのことでしたが、指が固まる感覚がなくなり、
ホームへの送球は7割改善しているとのことでした。
セカンド、サードへのゲッツー練習と塁間以下のキャッチボールはまだ違和感があるようでした。
ハード面調整は反応がなかったため行わず、ソフト面調整から行っいました。
五感:身体感覚:動作:野球:投げる動作で反応しました。
組み合わせに「自尊心」が反応。
小学校6年生の時のエースピッチャーで投げることへの自信が反応。
組み合わせ調整を行いました。
続いて、「自省心」が反応。
「アウトを取れるようにしなければならない」と反省する無意識の自分が反応。
さらに、深掘りすると「羞恥心」が反応。
「過去のゲッツーでも恥ずかしい経験」が反応し調整。
最後に、イップスイメージから小6の時をイメージして気楽に投げるイメージに上書きして終了しました。
3回目終了。
4回目の野球イップス施術
3日後に来院して頂きました。
施術後の感想は、少し送球が安定してきたとのことでした。
特に、ホーム、ファーストへの送球はほとんど大丈夫になってきたようでした。
セカンド、サードへのゲッツー練習と塁間以下のキャッチボールはまだ違和感があるようでした。
トータルすると最初と比べて5割に半減しているとのことでした。
ハード面調整は反応がなかったためソフト面調整のみ行いました。
送球時の「執着心」が反応。
「相手の胸に投げなければならない」が反応。
続いて、「監督に対する復讐心」が反応。
詳細は聞かずイメージしてもらうだけで陽性反応を示したので調整を行いました。
さらに、「コーチに対する復讐心」が反応。
こちらも詳細は聞かず調整。
続いて、「肯定的意図」の「周囲からの思いやり」が反応。
症状を持ち続ける肯定的意図が無意識にある場合に反応します。
肯定的意図の中の周囲からの思いやりは、症状を持つことで周囲から思いやってもらえるという肯定的な何かがある場合に反応します。
本症例では、「ミスしても次があるよと言ってもらえる」で反応したので調整しました。
この時点で、キャッチボールでのイップス症状だけ反応が取り切れていなかったため再度検査をしました。
「羞恥心」が反応。
「また暴投するのではないか」という羞恥心が反応。
さらに詳細に深掘りすると、
「暴投して何やってんだよと言われた恥ずかしい経験」が反応しました。
この反応を切り替えるためのイメージを作ってもらいました。
「仲間から何を言われても気にしないと自分で自分に声を掛けてる」イメージで反応しないため、このイメージを上書き調整していきました。
4回目終了。
野球イップス治療の解説
当院でのソフト面調整法で反応した事柄に「良い悪いの評価」はしません。
これらは無意識のうちに結果としてできてしまった誤作動記憶であるため、
その条件(反応)に評価は必要ありません。
この症例でのある条件とは、「短い距離」です。
では、どうして「塁間以下の短い距離」になると「脳が誤作動処理」をしてしまうのか?
そこが、イップス克服のポイントです。
「成長」
「利己心」
「復讐心」
「内的声」+「義務」
「内的声」+「期待」
「警戒心」
「投げる動作」+「自尊心」
「自省心」+「羞恥心」
「執着心」
「復讐心」
「復讐心」
「周囲からの思いやり」
「羞恥心」
4回の施術で、このようなキーワードに反応する無意識の心が「塁間以下の短い距離」と組み合わさり、脳は誤作動処理をしていることがわかりました。
成長したいという思い
監督、コーチとの関係性
送球ミスすることへの警戒、恥ずかしさ
送球に対するこだわり
プライド
これらが背景に隠れていて脳の誤作動処理のスイッチになっているのです。
誤作動のスイッチは「本音」とも言えます。
「本音(無意識)」と「建前(意識)」にギャップや厚い壁があると脳はどうして良いのかわからず処理を誤ります。
- 成長したいと求めているが、イップスで成長できていないことに対するギャップ
- 監督、コーチに対しての思いがあるけど、言えないというギャップ
- 送球ミスへの警戒、恥ずかしさがあるけど、それを隠そうとする自分とのギャップ
- 送球に対するこだわりと身体の本質的機能とのギャップ
- 過去の経験からできたプライドと現実のギャップ
脳は、一度した処理を記憶し繰り返し同じ処理をしてしまいます。
そのため、その処理が誤作動処理だと認識し、新たな神経回路を上書きしなければイップスは変わりません。
脳に誤作動処理だと認識させるためには、誤作動スイッチを認識し、ONからOFFに切り替えなければなりません。
誤作動スイッチを認識するために、無意識を探索できるのは本人でしかありません。
本人が無意識の誤作動スイッチを検査反応に沿って探索し、
「それが誤作動スイッチだったのか」と腑に落ちることで、
誤作動スイッチはONからOFFに切り替わります。
つまり、施術に対する信頼、施術者とクライアントのお互いへの信頼、治る力への信頼がなければ、不可能ということです。
反応したキーワードから無意識の心に何があるのかを施術者に開示する必要はありません。
しかし、自分自身には開示しなければ、意識と無意識のギャップは埋まりにくいです。
イップスの克服にはご自身の無意識に向き合うことが重要です。
中学生の野球イップスの今後
今後は、無意識の自分にさらに向き合い誤作動のスイッチがイップスの原因だったのかと腑に落ちるようにサポートしていきたいと思います。
腑に落ちる経験は、イップス改善だけでなく、野球の質を高めてくれることでしょう。
野球イップスという結果ではなく、原因が脳にあるということを中学生で経験していれば、
自分の野球感覚を大切にして大きく成長してくれるはずです。
3回で半分の改善が満足か不満かは本人と親御さんが決めることです。
満足であれば、どのように取り組んだから満足が得られたのか。
不満であれば、自分の何を変えれば満足できる結果が得られるのか。
を考え施術を受けることが大切です。
同じような野球イップス、送球イップス、投球イップスでお悩みの方は、
当院の施術コンセプトをご理解の上ご予約下さい。
わからないことは、メールでお答え致しますのでお気軽にご連絡ください。