
57歳 女性 左肩から腕の痛み、しびれが改善
【問診】
3週間前から左背中、首、肩、腕の痛み、しびれに悩まされ、仕事に集中できなかったり、眠れなかったりするため来院されました。
15年前に胸郭出口症候群になり、その時と似た症状だったため、今回も胸郭出口症候群だと思っていて整形外科に行ったが痛み止めの薬では改善がみられなかった。
既往歴:喘息、高脂血症、難聴
疲れやストレスも原因ではないかと思っているとのことでした。
【検査・治療】
初回
胸郭出口症候群検査:アドソンテスト陰性、ライトテスト陰性、肋鎖テスト陰性
胸郭出口症候群検査が全て陰性だったため、今回の症状は胸郭出口症候群かわからないことをお伝えし、当院の施術方法を説明し検査・治療へと進めました。
マッスルテスト:肩、首まわりに多数機能低下あり。症状部位を触る、イメージしてのテストも陽性。
アクティベータメソッドによる施術から開始。
ベーシックプロトコールで脊柱全体を検査・治療しました。
施術後の反応は、症状部位を触る、イメージするテスト以外すべて陰性になったため、心身条件反射療法(以下、PCRT)の説明をして終了しました。
2回目(3日後)
症状の強さは、しびれが3~4/10、痛みはほぼ0とのことでした。しかし、頭痛が4/10くらいの強さで痛むとのことでした。
マッスルテスト:肩、首回り、症状部位、症状イメージで陽性
アクティベータメソッドで施術開始。
ベーシックプロトコール実施。
肩、首周りの反応は陰性になったが、症状部位を触る、症状イメージが陽性のためPCRTを実施。
PCRTでの反応
聴覚:自分の声:内的:仕事関係
忠誠心:仕事関係
信仰心:仕事関係
仕事に関するネガティブなイメージが脳の誤作動記憶に関係し反応していました。
信仰心は、宗教的なことではなく、自分のなかで無意識にできているルールが関係しています。
今回は、仕事に関する自分のルールで、「残業したくないから効率よくやるべき」ということが関係していました。調整後、再度マッスルテストで神経系のチェックをおこなうと反応が消失していたため終了。
3回目(3日後)
頭痛、腕のしびれはともになくなり、肩の痛みが少しある程度にまで改善したとのこと。
マッスルテスト:抑制系の反応
神経系のバランスも取れてきている様子。
アクティベータメソッドで神経系の調整をおこう。
その後、抑制系の反応を調整し終了。
4回目(1週間後)
頭痛、肩の痛み、しびれなし。手が4~5痛いとのこと。
マッスルテスト:首、肩周りに陽性反応、症状部位を触ると陽性
アクティベータメソッド:ベーシックプロトコール実施
PCRT:
仕事しなければならないという義務
みんなで早く帰ろうという団結心
この2つが反応していたため調整。
5回目(1週間後)
手の痛み、しびれなし、頭痛もなくなったとのことでした。
マッスルテスト:肩周り陽性、第6チャクラ陽性
アクティベータメソッド:ベーシックプロトコール
症状は改善されたが、陽性反応はありました。アクティベータメソッドで神経系の調整をおこない終了しました。
【ポイント】
今回の症例では、ご本人が胸郭出口症候群と思い込んでいたことが症状を長引かせてしまったと考えられます。診断名は医師にしかつけられませんので、医師によるレッテルが貼られ続け、自分でもそうだと思い込んでいたようです。
しかし、当院で検査してみると胸郭出口症候群の誘発はできなかったため、当院の施術で改善するかもしれませんと可能性をお話しました。そして、ご本人もその可能性を信頼し、計画通りの施術を受けて頂きました。
症状は、背中から肩、首、腕にかけて全て左側に出ていました。
しかし、症状部位は結果でしかありませんので、全身の神経状態をチェックし調整していきました。
さらに、心と身体の関係性も重要なため、心(脳)の誤作動記憶も調整していきました。
当院でおこなっている心身条件反射療法は、脳が無意識に学習記憶してしまった誤作動記憶を調整していく施術です。チャートや質問を使い身体の反応で原因を探していきます。
今回の症例では、仕事関係の義務やネガティブイメージが関係していました。
調整していくと日に日に調子が良くなることを実感され驚かれていました。
最終目標は、孫を痛み無く抱くことなので、今後もメンテナンスを受けて頂ければと思っています。