
17歳 男性 ラグビー留学中に腕があがらなくなった。
【問診】
ラグビーをしていて気がついたら腕があげにくくなってた。
日に日にあげられなくなっていった。
留学中だったため留学先の近くの整形外科を受診したが改善がみられなかたが、騙し騙しラグビーを続けていた。
日本に帰って来たので再来した。
【検査】
肩甲上腕関節外転(腕を横から耳まであげていく動作)が60度から痛みが発生し100度くらいまでしかあげられない状態でした。
広背筋短縮、上部僧房筋、大胸筋、三角筋過緊張による棘上筋のインピンジメントと
仮設診断をたて治療を開始しました。
*インピンジメントは、筋肉が骨や周囲の組織によって挟み込まれることです。
【治療】
1回目
アクティベータメソッドで全身の神経系を調整し、
広背筋をメインとした肩周囲の筋膜リリースをおこない、
筋力トレーニングの中止をお願いしました。
2回目~3回目
継続治療
4回目来院時には肩は問題なく挙がるようになっていました。
【ポイント】
現代のスポーツ選手はパンプアップし、大きな筋肉をつくることを善しとする傾向があります。
そのため、高校生でも器具を使ってトレーニングをしています。
さらにラグビーで筋肉を使うので過剰になった筋肉ができてしまいました。
神経的にバランスの失った筋肉は、代償運動を起こします。
それを放っておくと代償運動の結果から怪我をしてしまいます。
今回も肩周りの筋肉が過剰になり、短縮している筋肉もあったため、腕をあげる動作がおかしくなっていました。
治療によって神経系を調整してあげるだけで早期に回復できたので本人も驚かれていました。
整形外科では痛みの部分に焦点を当てて診てくれますが、機能面までは見てくれない場合が多いです。
当院の治療では、機能面に注目し、それをコントロールする神経系に注目します。
根本的な治療はその人の治癒力を引き上げ回復に向かわせるのにとても役立ちます。
結果だけに捉われない治療をおすすめします。