
15歳 学生 シンスプリントが改善
【問診】
サッカー強豪高へ進学し、1ヶ月が過ぎた頃、シンスプリント症状が発症したため来院。
走り始めの踏み込み、ストップ時に左脛骨内側に痛みが出る。
練習は、中学時代よりも質、量ともにあがったとのこと。
【検査・治療】
症状部位:左脛骨内側下部
触診:陽性
歩行、ジャンプ:陽性
筋力低下:右中殿筋、左右大腿直筋、右大殿筋
アクティベータメソッド:
脊柱に対するベーシック治療。
その後、下肢に対するアドバンス治療をおこないました。
左足部の反応を施術後、筋力低下していた筋肉の検査をおこない全て反応が消えていたため初回終了。
アイシングの方法を指導しました。
4日後来院。
2回目来院時の問診。
部活には参加したが、通常練習ではなくフィジカルトレーニングだけにし、毎日アイシングは継続したとのことでした。
日常で痛みが出る事はなかったとのこと。
負荷テストをおこなったところ、やや違和感が出る程度とのことで治療を開始。
筋力低下はみられませんでした。
アクティベータメソッド後、負荷テストを行ったが症状は誘発されなかったため終了。
明日から合宿ということだったため、必要な事、やるべきことを確認し復帰へOKを出しました。
【ポイント】
中学時代に何度も来院されていたため、今回も痛みが出てすぐに来院してくれたことが早期改善につながったと思います。
高校生になり強豪高への進学で、練習の量、質がともに高くなり、休みも少ない中でケアができずにいたことが下腿への負荷が増えたことがきっかけと考えられます。
シンスプリントは、脛骨の過労性骨膜炎です。一般的な治療は「安静」「アイシング」「ストレッチ」「筋トレ」「テーピング」などです。しかし、原因は「疲労」「過負荷」ですので、そこに「過負荷」となる原因を改善させていかなければなりません。
そのため一般的な治療をおこなってもその場だけ、または繰り返すことになってしまいます。
当院では、過負荷になってしまう原因は「バランス異常」と考えています。身体のバランスをとっているのは筋力ではなく「神経機能」です。左下腿の筋肉への負荷が増えてしまったのは、神経系の機能低下による身体全体のバランスが崩れた結果です。
機能低下した部分の代わりをふくらはぎがやってくれていたということです。そのため、ふくらはぎは頑張り続け、頑張りすぎた結果、痛みが出たということです。
今回は神経系の調整2回と自分でのアイシングで早期改善がみられた症例でした。
繰り返しシンスプリントを起こしているような場合は、早めの治療をおすすめしますのでご連絡ください。