
83歳 男性 左肩の痛みと左手のしびれ
【問診】
2~3ヶ月前に居合いの練習後にわき腹が痛くなり、その後、左肩の痛みと左1~4指までしびれるようになった。
整形外科へ受診したが、骨棘が原因、老化が原因と言われ、手のマッサージと電気治療を受けたが改善しないため来院。
3年前に脚立から転落し、第1腰椎骨折の既往暦があり、居合いの練習後に痛みが出たことを医師に叱られ、身体を動かすことへの恐怖があるとのこと。
【検査・治療】
初回
股関節周りの筋肉、頚椎、肩周りの神経系の機能低下がありました。
アクティベータメソッド・ベーシック治療をおこないました。
その後、神経系の機能チェックを再度おこない、すべて改善されていたため初回の治療は終了。
2回目
3日後に来院。
左肩の痛みはまだあるが、しびれが軽減してきたとのこと。
股関節周囲の神経機能低下はみられず、頚部、肩が反応していました。
アクティベータメソッド・ベーシック治療後、左上肢に対するアドバンス治療をおこないました。
頚部、肩の神経機能低下が改善されたため終了。
肩の可動域も改善され、治療後の身体の変化を実感されているようでした。
3回目
3日後に来院。
左肩の痛み、しびれともに良い方向に向かっているとのこと。
神経機能低下は、肩にみられました。
アクティベータメソッド・ベッシック治療のあと、左上肢にアドバンス治療、PCRTハード面の治療をおこないました。
症状の軽減がみられているものの症状に注目してしまう傾向があったため、身体の反応を治療し、自然治癒力を信頼することを再度確認していきました。
4回目
3日後に来院。
左肩、しびれともに大分良い状態とのこと。
神経機能低下はみられませんでした。
アクティベータメソッドベーシックの後、左上肢にアドバンス治療、PCRTハード面の治療をおこないました。
症状はほぼ改善したためメンテナンス治療への移行は、ご自身のタイミングで選択して頂くことに決定しました。
【ポイント】
以前にもカイロプラクティックを受けたことがあり、神経の働き、自然治癒力への理解もあったため、
整形外科では老化、骨棘が原因と言われていましたが、自然治癒力は年齢関係なく働いていることを伝え、そのために神経系を調整していくことに
初回からご理解頂けたため改善が早くみられたと感じています。
骨棘とは、骨が棘(とげ)のように尖ってきた状態を呼びます。
骨棘が神経を圧迫することでしびれが出たり、症状が出ると言われてきましたが、
現在では、骨棘による神経圧迫が原因ということは少なく、骨棘は年相応のしわと同じようなものと言われています。
今回のクライアント様もレントゲンを持ってきてくださいましたが、そこには骨棘が沢山うつっていました。
全身にある骨棘を原因にしてしまうと、それを取り除くしか症状改善の方法がないように考えられてしまいます。
しかし、神経は圧迫されていても症状を呈しないケースが多くある場合がわかってきていますので、
人間の本来持っている自然治癒力に注目し、身体をコントロールする神経系を調整することで改善する可能性が期待できるのです。
本症例のクライアント様も83歳と高齢ですが、調整をおこなっていく毎に改善がみられました。
治ることへの信頼、自然治癒力への信頼、治りたいという期待、計画的に来院する主体性が合わさり結果につながったと考えております。
症状はあるが、老化や原因不明と言われていて困っている人がいましたらサポートさせて頂きますのでご連絡ください。