
「論語」を読んだことがあるだろうか?
孔子の教えを孫弟子たちがまとめた儒教の書物である。
孔子は、紀元前6世紀頃と言われている。
中国の春秋時代、魯国に生まれた。
もう2500年前の人物である。
偉人達はみな古典を読み、道徳を身につけ、人生の基盤にしている。
論語に触れていない偉人は少ないだろう。
ある人が言っていた。
論語は、読む年齢によって響く言葉が違ってくると。
若い頃に読んだ人には、何も響かない人もいるかもしれない。
なんだか普通のことを言っているだけじゃん、と思う人もいるかもしれない。
30、40・・・70歳になる度にどう感じるのかを楽しむのもありだそうだ。
私が論語に興味を持ったのも偉人たちの論語に対する高評によるものだ。
一度は読んでみたいと思うようになった。
しかし、論語関連書籍は多数あり、何がわかりやすいのか、何から読んだら良いのかわからなかった。
まずは、私立図書館へ行き、渋沢栄一著「論語と算盤」の漫画版を読んでみた。
渋沢栄一も愛した論語を用いてどのように仕事と結びつけていくかの話である。
論語をメインとした本ではなかったが、渋沢栄一の偉大さも知り、その渋沢栄一も論語を読み、道徳心を培ってきたのがわかる内容だ。
次に何を読もうか思案していたが、どれも難しそうだったので、禅に興味を持った流れと同様に、リベラル文庫の「超訳論語」を買ってみた。同時に、加地伸行先生の論語の書籍を購入した。
加地先生の書籍は難しそうな本といった印象であったが、実際読み進めるととても読みやすく、孔子について、論語についてわかりやすかった。さらに奥深くまで読んでみたいと思えた。
孔子はすごい人、と漠然とした思いを持っている人は多いと思う。
孔子は、生まれから死までの間、結構大変な人生を送られている。
恵まれた環境ではなく、全て上手くいったわけでもなく、大変な人生だった。
そこに魅了される。
論語の文言だけを読んでいてもそれはわからない。
ストーリー性のわかりやすい書籍を読むことがおすすめだ。
まだ、1冊2冊読んだだけの私が解説することはないが、何か人生に苦しんでいる人、人生上手くいかないと悩んでいる人には、おすすめだ。
昨日の自分、今の自分、明日の自分を作るのは自分自身。
また今日も本を読もう。
篠崎大輔