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久々のゴルフからの気づき

2023年05月15日

久々のゴルフからの気づき

今年初めてのゴルフに行ってきました。

去年まではゴルフの上達に一所懸命になっていましたが、今年はそんな意欲もなく誘って頂くご縁で行ってきました。

雨予報の中でしたが降られることなく良い天気でラウンドできました。

お天道様に感謝して楽しみました。

スコアは「86」

初打ちにして良いできでした。

「あーよかった」「楽しかった」では終わらないのが職業病。

ラウンド中の心と身体を振り返り糧にしています。

ゴルフのためではなく仕事のため、人生のために。

 

今回のゴルフは、全く「欲」を持たずにスタートしました。

雨予報だったので「晴れて欲しい」と思うのが当然ですが、それすらなかったです。

予定だから行く、雨でもやるという感覚です。

潜在意識のなかには「晴れて欲しい」があるのかもしれませんが、心身をブロックしていない状態です。

雨の中のゴルフを受け入れていました。

ラウンドスタート前もスイングを気にしたり、こうしなければ、この時はこうだった、などの考えもありません。

適当にやろう。

今の自分が勝手にやってくれるだろう。

今日を楽しく過ごせれば良い。

そんな感覚です。

「適当」というと、やる気がない、気が緩んでいるように感じる人もいるかと思います。

辞書で調べると、「適当」は、

1、ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。

2、度合がちょうどよいこと。

とあります。

頑張りすぎず、気を抜きすぎない状態です。

仏教用語の「中道」です。

そんな感覚でゴルフをし始めました。

すると、久々のゴルフにも関わらず結果は良い方向へと進んでくれました。

ボギースタートだったにも関わらず、焦ることなく次から5連続パーを取れました。

調子良く進んでいくと心は乱れ始めるものです。

適当でよかったものが、他者との競争心が芽生えたり、スコアを意識し出したりしてくるのを感じました。

実力以上の理想を求めるようになっていくのです。

何かに執われ始めると人間の身体は思い通りに動いてくれなくなるものです。

そして、失敗する。

さらにその失敗に執われるようになり、また失敗する。

悪循環にはまってしまうと中々抜け出せなくなるものです。

昼休憩も長時間の待ちをしいることとなり、「長いな」と受け入れられない様子でした。

後半が始まっても前半とは違い混雑しています。

前の組を待っていたり、後ろの組が待っていたり。

前半では気にする必要のなかったことが多くありました。

ゴルフは「プレイファスト」が基本です。

このルールがゴルファーにはあるので混雑していると心も知らないうちに乱れ、結果に影響するのです。

後半は9オーバー、乱れてました。

そんな後半でしたが、前の組を待つ時に芝の上で少しの坐禅をしてみたりすると心が気持ちよくなってくるのです。

普段とは違う中にいる自分

自然の中にいる自分

みんなの中で坐る自分(違うことをしている自分)

呼吸に意識を向けている自分

坐禅というと1炷坐るのが通例ですが、ずぼら瞑想の著者川野泰周和尚は、生活の隙間で「今ここ」を感じることの重要性を説かれています。

ゴルフ場でのマインドフルネスは、ともて気持ちがよかったです。

これも混んでいたからできたことです。

忙しい生活をしているからこそマインドフルネス瞑想、坐禅をすることで、忙しかた自分に気がつき、その執着から離れることができ、執われないことへの心地よさに気づかせてもらえるのだと思いました。

ゴルフが終わると、あそこでミスしなければ、あそこが入っていればと悪いことに心が向いてしまいます。

悪いところもあれば、良いところもあったはずです。

両方を客観視できるようになると人生は変化してくると思います。

ドライバーはほとんど真っ直ぐ、距離も満足いくくらい打てていた。

バンカーも全て1回で出せた。

パターも調子良かった。

悪いことに注目してしまうと、

ドライバーがもっと飛ばせたら結果はもっと違っているんだろうな、なぜ自分は飛距離がないんだろう。

あの時ダフらなければパーオンしてパーであがれたのに。

あの時怖がらずにしっかり打っていればスリーパットしなかったのに。

 

世間では、悪いところを覚えて、それを練習すればもっと上手くなるという思い込みがあります。

悪いところを繰り返し頭に思い浮かべると心が病んできます。

良い悪いなしに全部練習すれば良いだけです。

良いところにも注目し、それを伸ばしていけば悪いところをカバーしてくれるように勝手になっていきます。

悪いところを克服すれば成長するという思い込みは、大人や指導者からの植え付けです。

当院に来院するイップスの人の多くがそうです。

そして苦しんでいます。

 

私の場合、ゴルフに関しては比較的良いことだけ覚えている傾向があります。

しかし、仕事になるとそうもいかないときがあります。

本気だからこそ悪い方向に考えてしまうのかもしれません。

全ては煩悩、欲による執着です。

自我を抑え、執着せず、今ここ、中道に戻ることこそが、メンタルトレーニングです。

 

1日のゴルフを通して得られたものは、楽しかった思い出と心の動き、執着しないメンタルコントロールでした。

仕事にも生活にも活かしていきます。

篠崎大輔