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マインドフルネス

2023年05月11日

マインドフルネス

マインドフルネスという言葉を耳にした事があるだろうか。

wikipediaでは、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である。と書かれている。

精神科医、臨済宗建長寺派林香寺住職の川野泰周和尚の

「あるあるで学ぶ余裕がない時の心の整え方」には、

今この瞬間に、価値判断をすることなく、注意を向ける。とある。

マインドフルネスは、欧米を中心に注目を浴びている心理療法の1つで、ルーツは禅にあるそうだ。

ブッダが悟りを開いて最初にした説法の中で、人の心に真の救いをもたらすための八つの事項を伝えた「八支正道(はっししょうどう)」の七番目に登場する「正念(しょうねん)」を英語で表現した概念とのこと。

現代人は、自動操縦されているかのごとく動き回る生活の中で、心ここにあらず状態のことが多く、基準点を見失い、不安と葛藤のバランスを失い「心の病」にかかっていく。

マインドフルネスは、そんな心の調和を乱してしまった人たち、もしくは心が乱れつつある人たちに、生き生きとした本来の心を取り戻すための原点回帰の秘法として流布したそうです。

 

実際に、ご自身で体験してもらいたい。

正座、椅子、あぐらどの格好でも良い。

腰骨を立て姿勢を正し、座ってみよう。

タイマーを2分間にセットし。ただ座る。

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

いかがだっただろうか。

頭の中にどんな自分がいただろうか。

「2分て長いな」

「もうすぐ2分かな」

「こんなことして何になるんだろう」

「お腹空いてきたな」

「昨日はあれを食べたから今日はこれを食べよう」

「明日の仕事はあれをやらなきゃだな」

様々な自分が現れた人もいれば、1つのことにとらわれ思いを膨らませていった人もいるのではないだろうか。

 

体は座っているのに、頭の中はどこへいっているのだろうか。

心と体が一致していない。

頭の中、心の中は、自動思考といって勝手に考えが浮かんできてしまうのだ。

この自動思考により勝手に不安や焦りを感じてしまう。

その考えにとらわれていけばどんどん不安や焦りは大きくなり心は乱れていく。

自動思考は仕方がないが、それを広げない、とらわれない、今ここに戻ってくる方法が、マインドフルネスだ。

今ここに戻ってくるために、一点に意識を集中させることがマインドフルネスだ。

一般的には、瞑想をしなさいと言われる。

瞑想し、呼吸に意識を向ける時間を作るのだ。

鼻から吸い、鼻から吐く。

この時に、鼻から入ってくる空気を感じ、身体中に行き渡る感覚を感じ取る。

吐く時に、鼻から出ていく空気を感じ取る。

呼吸に合わせて、いーち、にー、さーんと呼吸の数を数える。

数息法を行うのだ。

自動思考が起こることは異常ではなく普通のことだ。

それにとらわれないように数息法を行い、今ここに戻る。

それを繰り返していると今ここのあるがままの自分を感じることができるようになるのだ。

2分では難しいかもしれない。

通常、坐禅では一炷(いっしゅ)の時間行う。

一炷とは、線香一本が燃え尽きる時間だ。

坐禅会やマインドフルネスの瞑想会などに参加してみるのもおすすめだ。

 

しかし、忙しい生活の中で瞑想の時間を作ることができない人にも川野和尚は、ズボラ瞑想という書籍のなかで簡単にできるマインドフルネス瞑想法を教えてくれている。

1つ取り上げると「キャベツの千切り瞑想」がある。

至極簡単な方法で、キャベツを千切りするだけだ。

大切なことは、キャベツを切っている包丁の感覚にしっかりと意識を向けることだ。

上手に切る必要はない。

瞑想の基本は、いつもは何気なくしている「繰り返し」の作業に、あえて意識を向けることにある。

納豆をかきまぜる、ネギを刻む、大根をおろすなども瞑想には使えるようだ。

 

忙しくて頭がいっぱいの時、誰かにイライラしている時、不安や焦りがある時、体調が思わしくない時、こんなときにマインドフルネスを実践してみてほしい。

禅の教えには、よりどころを外に求めず、自分の中に求めるそうだ。

宗派が違えば、仏に祈ったり、念仏を唱えたりもするが、禅は己のなかに仏はいると説く。

自己の素晴らしさに気がつき、主体的に行動し、生き生きと生きることを説いている。

 

不安になる自分を無くしたいと望む人は多い。

しかし、不安が無くなったら、一つの感情が無くなったら、それは人間として大変なことだ。

不安にとらわれないようにするのがマインドフルネスだ。

簡単なことなので日々の生活で、これってマインドフルネスになるかもというものを自ら見つけ実践してみよう!

世の中の見え方が変わるはずだ!

やってみます。

篠崎大輔