
ながらスマホ、ながら食事と、何かをしながら何かをする。
こんなことができてしまうのが人間だ。
Youtubeをラジオ感覚で流しながら作業をしていた際、全くYoutubeの内容が頭に入っていないことに気がついた。
2つ同時に行えば、一石二鳥。
こんな考えであった。
しかし、実際には、二兎を追うものは一兎も得ずになっていたのだ。
1つ1つに集中して行えば両方が身になる。
施術中、私が説明していても、説明よりも自分の解釈に一生懸命な人は話が入っていかない。
私の説明下手な原因もあるだろう。
しかし、私の話に集中して、そうなんだ、そうなんだ、とその時は集中している人は、施術の効果もいいのだ。
その点で言うと、子供達、学生達は、人の話を素直に集中して聞くことが上手である。
学校でも先生の話をよく聞いているのだろう。
大人になると経験が邪魔をして、自己解釈に頭の中を割いてしまう。
Aと言われたら、Aなんだ。とはならず。
Aと言われた、けれど、私の経験上Bもあるな、Cの場合だってあるじゃないか、否、Dと聞いたこともある。
AもBもCもDもどれも間違っていない。
しかし、「今ここ」では何が必要なのだろうか?
何に集中する必要があるのだろうか?
そこが重要だ。
Aを聞き、B、C、Dと考えるがAにすぐに戻れる人もいる。
戻ってこられない人ほど不調な傾向がある。
理由は、自分の考えに「執着」するからだ。
執着とは、こだわる、とらわれるという意味だ。
今回の私が話している場面の例えに限らず、こういった傾向のある人は、日々の生活でそれをおこなっている。
家族との会話、仕事での会話、友人との会話、様々な場面でだ。
自分との対話でもそうしているかもしれない。
頭の中はモヤモヤでいっぱいになる。
モヤモヤが続けば、不安も増える。
不安を抱えて生きていれば体も不調になるし、気持ちの起伏も激しくなる。
気持ちの起伏の激しさに悩む人も多い。
その原因は、集中力の無さにある。
集中し、執着せず、今ここを生きる。
1歩1歩進むのだ。
焦って得られる良い結果はあまり無い。
まずは、自分の癖を認識することが重要だ。
癖だから仕方ない、癖は変えられないという思い込みは間違えだ。
癖や性格は生まれ持ったものではない。
生まれてから様々な経験を繰り返し作り上げたものなのだ。
つまり、今から経験を変えていけば性格も変わるのだ。
アルフレッドアドラーは、性格は死の1日前まで変えられると言っている。
自分のルール、癖、様々なことをまずは認識することから始まるのだ。
認識していないことを変化させることは難しい。
一歩一歩コツコツいきましょう。
篠崎大輔