
無常を知ることが心を穏やかにしてくれる。
無常とは、常で無い、一定では無い、永遠不変なものはない、変化していくという意です。
人生ははかないという意で聞かされることが多い。
なんだか悲しくなる人もいるかもしれない。
しかし、無常を認識していないと人生は苦しくなる。
苦しみの中を生き、死んでいくのはさらに悲しいのではないかと思う。
院長日記内でも何度か臨床でクライアントから「症状が変わらない」「いつも同じです」「常につらいです」というニュアンスの話をされるとお話ししました。
人間は、変わらないことに安心を覚える生き物です。
今日も同じ、明日も同じ。
あまり考えなくて済むからなのかもしれない。
自分がわかっていることで安心するのかもしれない。
しかし、これは間違った解釈なのである。
1秒1秒変化している、無常なのだ。
無常であるから、変化する自分を受け入れられる。
無常であるから、変化する他人を受け入れられる。
昨日と違うことを言う他人に興味を持てる。
昨日と違う行動をしている他人に怒りを覚えないで済む。
子育てをしていると、「この時間は何をするの?」と決まりを作りがちになる。
臨機応変に変わりゆく子供の心に対応していかなければ子供は伸び伸びと成長していかないかもしれない。
無常を知ることで、見える世界が変わってくる。
今見えている世界は自分の心が作った幻想に過ぎないのだ。
いつでも変えられる。
苦しい人生だなと生きづらさを感じているなら「無常」を知ろう。
苦しい人生と見ているのはあなたの間違った心が原因だ。
心も無常、見えている世界も無常、人生も無常なのだ。
だからってなんでもしていいわけでは無い。
相手を思いやり、社会に貢献するために一生懸命生きるのだ。
変化を楽しみ、力強く生きて行こう!
頑張ります。
篠崎大輔