
本日は「刺激」について書いてみます。
私たちは、日々の生活の中で様々な刺激を受けています。
刺激とは、五感を通して受けるもの全てを言います。
五感とは、視覚、聴覚、身体感覚、味覚、嗅覚です。
朝目覚め、太陽の光を視覚、身体感覚として感じます。
感じると、今日は暖かいな、寒いななど心が動きます。
心の動きも刺激なのです。
五感と心の6つの刺激を受けているのです。
さて、私が今回刺激をテーマに書こうと考えたには理由があります。
日々の食について考えたことから始まります。
あまり食事に関心が無かったもので、好きなものを食べていました。
簡単に手に入るもので食事を済ませていましたもので、比較的西洋食、加工食が多く、刺激が強いものが多かったです。
こんな話を聞いて食について考えるようになったのです。
飛脚の話です。
飛脚は、今でいうところの郵便屋さんです。
違うところは、足を使って届けていたことです。
江戸から日光まで1日で届けてしまう。
また次の日も次の日も遠い場所まで手紙を届けてくれていました。
そんな飛脚に注目したある研究者が、食事はどんなものを食べているのかと調べたところ、米、梅干し、味噌汁だったそうです。
時々は、魚も食べていたようです。
栄養価の高い西洋食を食べたら、飛脚はさらにすごい能力を発揮するのではないかと実験に参加してもらったそうです。
すると、飛脚はみるみるうちに体が重くなり、疲れるようになってしまったそうです。
もうこれでは仕事にならない、と元の食事に戻してくれと懇願したそうです。
そうしてまた飛脚として活躍されたというお話でした。
私も、白いご飯に合う刺激が強い食事が大好物です。
カレーライス、ハンバーグ、海老マヨネーズ・・・
刺激の強いものは、満腹中枢を刺激するもののまたすぐにお腹が減ってしまいます。
さらに、強い刺激を求めるのです。
それを変えてみようと、お昼はごはんと梅干しを食べるようにしました。
しょっぱい、すっぱい梅干しは、ある意味とても刺激的ですが、満腹感を長引かせてくれます。
身体も軽く、動きやすくなりました。
晩御飯は、今までと変わりはないので刺激的な食事ですが、今後は少しずつ変化できたらと考えています。
この刺激を求めてしまうことは治療にも当てはまります。
効いた感、やられた感といったその場限りの満足感を求めてしまうと回数を重ねるごとに強い刺激を求めるようになってしまうのです。
「凝っていますね」と強く押されると、いた気持ちがいい経験をしたことがありませんか?
もっとやって欲しい、もっと深くまでやって欲しいと要望するようになるのです。
体が本来求める刺激ではなく、自己欲求を満たすための刺激になってしまっているのです。
それでは体を健康にしたいという本来の目的から逸脱してしまいます。
必要な刺激を体に入力してあげることで体は良い状態を保とうとしてくれるのです。
適切な刺激が重要ということです。
先日お話しした情報も刺激です。
テレビやYoutube等での過激な刺激は子供にとって危険と言われています。
これは子供に限らず大人も同じです。
最初は、刺激を求めてしまうと思います。
少しずつ、一歩ずつで結構です。
情報刺激も自己管理してみて、今を生きる時間も作ってみましょう。
空を見上げる、呼吸を感じる。
いつもと違ったことに注目してみると、違う刺激が受けられます。
違う刺激は、違う心を動かしてくれるでしょう。
豊かな心、柔軟な心が作られるでしょう。
そんな心で生活をおくってみましょう。
何か変化を感じるかもしれません。
やってみます。
篠崎大輔