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カイロプラクティックとは
カイロプラクティックは、世界100ヶ国で使用され、45ヶ国で国家資格として認められ、WHO(世界保健機関)も認定する補完代替医療です。
しかし、日本では未だ国家資格として認められていません。
つまりは、誰でもカイロプラクティックの看板を掲げて開業することができるということです。
WHOでは、下記のようにカイロプラクティックを定義しています。
筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職であり、関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーション(アジャストメント)を含む徒手治療を特徴とし、特にサブラクセーション(神経系の働きを妨げ生理学的変化を起こす因子)に注目する。(世界保健機関, 2005年)
簡単に言うと、
ということです。
もっと簡単に言うと、
ということです。
カイロプラクティックは誰がやって良いのか?
世界基準では、
『WHOガイドラインが提唱したカイロプラクティック教育基準を修了した者』
がカイロプラクターでありカイロプラクティックを行って良いとされています。
WHOガイドライン
- 正式なカイロ教育は全日4年制4200時間以上の教育(うち臨床実習1000時間)。
- ただし、医師、歯科医師、理学療法士等の医療有資格者は一部単位が認められ全日2~3年制2200時間以上の教育(うち臨床実習1000時間以上)でも正式に認められる。
- 正式な教育ではないが期限付きの教育においては、医師や他の医療有資格者を対象とした場合、2~3年制1800時間以上の全日もしくはパート教育(うち1000時間以上の臨床実習)が最低必要である。*ただし、日本の状況にはあてはまらない。
- 正式な教育ではないが期限付きの教育(CSC等)においては、3)以外の自称「カイロプラクター」を対象とした場合、2500時間以上の全日もしくはパート教育(うち1000時間以上の臨床実習)が最低必要である。*ただし受講条件あり。
(JAC,HP引用)
医療資格を持たない者がカイロプラクターになるには、『1』の条件の「全日制4年間4200時間以上のカイロプラクティック専門教育」をクリアしなければなりません。
どうして日本ではカイロプラクティックをやって良いのか!?
「施術によって人の健康に害を及ぼす恐れがある業務は処罰の対象になる」という1960年1月に最高裁判所が下した判決に抵触しない範囲において、その業務が黙認されているからである。(引用:カイロプラクティックの安全性に関するガイドライン:JAC)
日本では法制化されていないにも関わらず、この理由により誰でもカイロプラクティックの看板を掲げることが可能です。
数年前までは言葉すら知らない方も多かったカイロプラクティックですが、昨今では3万件以上ものカイロプラクティック院があると言われています。法制化がされていないにも関わらず、社会的にはカイロプラクティックのニーズが増してきています。そのため、消費者が安全にカイロプラクティックを選択できるように日本カイロプラクティック登録機構を2008年に設立しWHO基準のカイロプラクターが検索できるようになっています。
カイロプラクティックと整体の違い
カイロプラクティックには、WHOが定める教育基準があり、基礎医学(解剖学、生理学、神経学、病理学、整形外科学etc)とカイロプラクティック学(触診、検査法、テクニックetc)、さらに臨床実習を履修し、卒業試験をクリアしなければ卒業できません。さらに、アメリカでは国家試験や州試験があり、開業までにクリアしなければならない壁がたくさんあります。日本では、卒業試験後に、JCR登録のためのIBCE(カイロプラクティック統一試験)が設けられています。これをクリアするとWHO基準のカイロプラクターとしてJCRに登録されます。
WHO基準のカイロプラクターは、人間の基礎とカイロプラクティックの基礎、応用までしっかり学び、安全性と危険性を知った上でカイロプラクティックを行っています。
整体は、流派ごとに整体観が異なり、整体という言葉だけではどんな施術をされるのかはわかりません。都心部では、同じビルに何件か整体院が入っていたり、隣接していたりしますが、全く違う施術方法の可能性があるわけです。整体を学ばれてきた先生のなかには、とても勉強熱心で知識も技術も高い先生はいらっしゃいますが、その反面、全く学ばれておらず危険かどうかの判断をしないで施術されている場合もありますので注意が必要です。
ゴッドハンドの危険性
私も医者に行くなら良い医者に出会いたいと思いますので、あなたも自分の症状を治してくれるゴッドハンド(神の手)を持った施術者に出会えたらいいなと少なからず思っていると思います。
しかし、雑誌などのメディアで紹介されいるようなゴッドハンド(神の手)は、お金で掲載してもらっている雑誌の特集にしか過ぎません。
また、一発で症状が消えるなんてことは、施術をおこなっていれば誰でも経験していることです。
しかし、それはそのクライアントと施術者の関係性のなかで起こったことなので、誰にでも当てはまるわけではありません。それよりも人間の本来の機能を知り、どうすれば良くなっていくかを考えて一緒に進んでくれる先生を信頼することが大切です。
治すのはいつでもあなた自身なのですから!
生まれ持った治癒力に感謝しましょう。
カイロプラクティックテクニックについて
カイロプラクティックは、ボキボキして骨盤・背骨を真っ直ぐにする治療だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、カイロプラクティックは、ボキボキして真っ直ぐにしようとしているわけではありません。
カイロプラクティックテクニックの数は何百もあると言われており、ボキボキしないテクニックも多数あります。
カイロプラクティックは、テクニックを指すのではなく、『哲学・科学・芸術』が三位一体となった職業です。
当院で用いているテクニック
アクティベータメソッド
Dr.LeeとDr Fuhrによって共同開発され、Dr Fuhrによって発展してきたカイロプラクティックテクニックです。
アクティベータ器を使用し、高速低振幅の振動刺激を身体に入力することで、神経機能異常を調整していきます。
人間の身体のほとんどが神経系によってコントロールされていることから、神経機能異常を調整することで自然治癒力が高まり、症状改善、健康維持につながります。
動画でもわかるように、とても弱い力で神経系を調整することが可能なため、カイロプラクティックのローフォース(弱い力)テクニックとして世界のカイロプラクターに一番使用されているテクニックです。
実際の検査画像
その他のカイロテクニック
ディバーシファイドテクニック
四肢テクニック
トンプソンテクニック
ガンステッドテクニック
SOTテクニック
コックステクニック
ローガンベーシックテクニック
アプライドキネシオロジーテクニック(AK)
ホールインワンテクニック
ピアーズテクニック
その他
どんな人におすすめか?
1、何か症状で困っている人
2、薬や手術に頼りたくない人
3、スポーツをやっている人
4、日々健康的な生活を送りたい人
何か症状で困っている人の場合
症状があるということは、生活をしている上で何かしらの影響で、身体または心のバランスが崩れてしまっているということです。人間は、症状が出ないように免疫系、内分泌系などが働きますが、これらをコントロールしているのが脳神経系です。そのため、カイロプラクティックを受けることは自然治癒力を高めることに結びつき、症状改善のお手伝いができるためをおすすめ致します。
急性腰痛(ぎっくり腰)に対するカイロプラクティックケアは科学的にも有効だと証明されています。また、慢性痛にも脳の機能が影響していることがわかってきています。
薬や手術に頼りたくない
カイロプラクティックを選択される方の中には、手術を医師から宣告されている方は少なくありません。西洋医学(病院)の検査では、画像や数値が治療の指標となるため、例えば、腰痛の場合、腰椎のレントゲン画像やMRI画像が撮られます。ヘルニアですねと言われたが治療は、痛み止めだけ。ひどくなってきたので手術と宣告されるケースです。
しかし、手術はしたくないのでカイロプラクティックでなんとかならないかと藁をもつかむ気持ちで来院される事があります。膝痛や股関節痛にも当てはまります。
スポーツをやっている人
アスリートにとって一番大切なことは、結果を残すこと!・・・ではなく、怪我をしないことだと思います。
なぜなら、今年良い結果が出たとしても怪我をしてしまえば次の年からはプレーできないかもしれません。しかし、結果がなかなか出なくても怪我をしないように予防をしっかりおこない、自分に合ったトレーニング、自分の目的に対する目標設定、練習等を積み重ねれば、今年、来年、再来年と結果はいつどこで出ても良い準備はできているわけです。
怪我の予防は、調子が悪くなったら調整するのではなく、定期的に調整することが大切です。いつも通りプレーしているつもりでも身体の内部では代償しあっている可能性があるのです。その結果が怪我や痛みなわけです。
カイロプラクティックでは、神経の状態をチェックできるため、痛みや症状、怪我に関係なく身体の状態をチェックできます。病院や整体などではできない神経の専門家だからこそなのです。
スポーツを楽しんでやられている方達にとっても、長く楽しむためにも定期的な身体のチェックが大切です。
日々健康的な生活を送りたい人
人生一度きりです。いつも元気に自分のやりたいことやれる健康な身体でいたいと思う人は多いと思います。特に風邪を引いたり、身体を痛めたりした時には、健康の有り難さを感じるのではないでしょか?健康な時には自分の身体を疎かにしてしまいがちです。
病院では、悪くなったら来て下さいと言われるかもしれません。しかし、当院では、悪くならないように予防するという考えではなく、良い状態を脳に記憶させるために定期的なメンテナンスをおすすめしています。
カイロプラクティックの歴史
カイロプラクティックは、1895年にダニエル・デイビッド・パーマー(D.D.パーマー)によって開発された徒手療法です。ギリシャ語で「カイロ」が「手」を、「プラクティコス」が「療法」を意味し、二つが合わさった造語として「カイロプラクティック」と名づけられました。
D.Dパーマーは、脊椎関節のサブラクセーションによって神経インパルスの伝達が阻害され、身体に生理的機能障害や病気をもたらすと説きました。
その始まりは、「なぜ同じベンチに座ったり、同じ家で暮らしていながら、病気になる人とならない人がいるのだろうか?同じ食事を、同じ空気を吸っていながら、病気がちな人と健康な人がいるのはなぜなのか?」というものでした。
彼は、背骨の不整列とりわけ脊椎の可動性の減少をサブラクセーションの重要な特徴にあげていました。それと同時に、形而上学、神智学、精神主義、生気論、生物化学、神経学を哲学の源としていたと考えられています。彼の考える絶対的知能(ユニバーサル・インテリジェンス)は、自然界全体の生命力、パワー、創造の源、先天的知能(イネイト・インテリジェンス)は、個人のそれと定義され、そして、ユニバーサルインテリジェンスは、イネイトインテリジェンスに影響を及ぼし、人間はそれにより身体的、精神的、頭脳的に成長できると考えていたようです。
カイロプラクティックは、彼の息子B.J.パーマーのカリスマ性によって大きな発展したと言われています。彼は、父D.D.パーマーの哲学を発展させるとともに独自の哲学を持ち生気論者としてカイロプラクティックを発展させていきました。それに反対する者も現れ、カイロプラクティックは科学的にも哲学的にも発展していったとされています。
参考:カイロプラクティック総覧
まとめ
カイロプラクティックは、日本では法制化されておらず誰でも看板を掲げ開業できますが、世界に目を向けると、WHO(世界保健機構)が認める補完代替医療でもあり、カイロプラクティックを行うための教育基準が定められています。
カイロプラクティックは、ボキボキすること、背骨・骨盤を真っ直ぐにすることが本質ではなく、症状の原因、人間が不調になる原因は、自然治癒力の低下によるものだと考えています。自然治癒力が低下する原因は、人間の身体をコントロールする神経系の機能低下であると考えて、調整をおこないます。
その調整方法は、数百種類もあるため、カイロプラクティックはテクニックを言うのではなく、「哲学、科学、芸術」の三位一体を言うのです。
症状の改善のお手伝いは当然のことですが、症状が無い場合やスポーツパフォーマンス向上のためなどにもカイロプラクティックは貢献できます。いつまでも健康で活動的な楽しい人生が送れるようにサポートできるのがカイロプラクティックの特徴です。
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